吉穂みらい/文学フリマ東京38「た19」

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吉穂みらい/文学フリマ東京38「た19」

こちらは創作サイトです。 普段は「みらっち」としてnoteにおります。 https://note.com/mirach/ WEBはこちら➞https://miracchi.my.canva.site/

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そうだ、文学フリマに行こう #1 

 「そうだ、文学フリマに行こう」  と決意してから4か月ほどが経ちました。  正確には「そうだ、文学フリマに出そう」ですけれど。  5月19日(日)の「文学フリマ東京38」。  いよいよ近づいてきたので、準備段階に入っています。  今後のためにも、そして、もしかしたらいつか文学フリマに行こうと思っているどなたかの役に立てるかもしれないという思いから、記録をしておこうと思います。  メールを確認すると、申し込みをしたのは2023年11月4日です。  サイトを見ると、↓この

    • 夢幻能 #シロクマ文芸部

       『春の夢幻能』という掲示物が目に留まる。夢幻能、と言う言葉と、面をつけた女性とおぼしき人物が烏帽子を被っているのが気になり、ポスターの前でしばし佇みそれを見つめた。  演目は『井筒』。能には詳しくないが、この演目は知っている。伊勢物語の「筒井筒」を元にして在原業平と幼馴染の妻を描いたものだ。  桜に押し寄せる人波に抗うように歩き、たまたま見かけた人気のない郷土博物館にふらりと入って、郷土の資料や展示物をぶらぶらと見て回った後の、帰り道だった。この辺りは子供の頃住んでいた土

      • 小手毬に託す

         森野 しゑにさんが、これまで描いてきたお花の絵を「みんなのフォトギャラリー」で公開されていらっしゃいます。  森野さんが三浦春馬さんのために描いたというお花たちは、とても繊細で美しく、私は長いことそのタッチに憧れていました。そのお花たちのシェアとあって、すぐに「みんなのフォトギャラリー」に飛びました。  森野さんの絵は、お花の絵にもうっとりしますが、三浦春馬さんを描いた絵も素晴らしいのです。森野さんの記事に接する度、三浦春馬さんが出演された映画やドラマを思い出しては、才

        • 祝!手塚治虫文化受賞『プリニウス』&新生賞『神田ごくら町職人ばなし』

           今日はいろいろあってみらっちと吉穂で「つぶやき」を連投してしまったのだが、さらに嬉しい知らせを目にして、いてもたってもいられず書いている。  第28回手塚治虫文化賞が決定した。  大賞はヤマザキマリさん・とりみきさんの『プリニウス』。  なんで私が今、そんなに興奮しているのかと言うと、『プリニウス』第1巻を読んだときに、この漫画はいつか必ず手塚治虫文化賞を獲ると思っていたからだ。  キタッ!!  と、まあ、そういう思いがぐわっと込み上げてしまったのだ。  常々、色

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        そうだ、文学フリマに行こう #1 

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        • 珠玉集
          211本
        • 言葉あれこれ
          12本
        • 短篇
          34本
        • Introduction
          21本
        • 吉穂堂で会いましょう
          4本
        • 11本

        記事

          文学フリマ東京38への出店を機に、創作サイトのアイコンを変えてみました。今回もイラストレーターの高橋マサエさんにお願いしました!これまでとはちょっとタッチと雰囲気を変えて、でも亡き愛犬はやっぱり一緒です🐕今までのアイコンも引き続き使いますが、新しいアイコンもよろしくお願いします!

          文学フリマ東京38への出店を機に、創作サイトのアイコンを変えてみました。今回もイラストレーターの高橋マサエさんにお願いしました!これまでとはちょっとタッチと雰囲気を変えて、でも亡き愛犬はやっぱり一緒です🐕今までのアイコンも引き続き使いますが、新しいアイコンもよろしくお願いします!

          そうだ、文学フリマに行こう! #4

           ついに「文学フリマ東京38」まであと1か月を切りました。  いよいよ近づく当日。焦る気持ち(その割にはネトフリなんか観てますよね?なんて突っ込まないでください~💦)。  本日は経過報告、第4弾です。 見取り図&ブース判明 文学フリマの運営さんから詳細の連絡メールが来て、ついに会場とブースが判明しました。 吉穂堂は「た19」です!よろしくです! 第二展示場です。  Fホールというところだそうです。  本会場の向かい側の、2階の部屋のようです。  本会場と違う場所なんだと

          そうだ、文学フリマに行こう! #4

          ひとひら #シロクマ文芸部

           花吹雪の中、前をいく小さな背中を追いかける夢を見た。  川沿いの沿道には桜並木が広がり、覆いかぶさるほどの枝に咲いた花は月半ばになると一斉に散り始める。桜のアーチの下は、花びらが舞い落ちたり巻き上げられたりして、まるで異世界の入り口のようだ。  夢で、その道を散歩していた。  短い赤茶の体毛は艶が良く、赤いリードが良く似合っている。  爪が伸びてきたのか、リズミカルな足取りが、ちち、ちちと軽い音を立てる。散歩好きな彼は先立って私を導くように歩き、あちこちでにおいをかぎ「ね

          ひとひら #シロクマ文芸部

          言葉あれこれ #11 荒野と詩人と犬と

           今日もお弁当が間に合い、ふぅとひと息。  朝、台所に立っているといろんなことを考える。  目が覚めて心臓が動いていてあまつさえ料理なんかできて、まずそれが幸せなことだなあと思う。以前少々大変な時期があったので、家事をしながらいろんなことを考えることができるようになった自分はすごいとすら思う。もちろん、やっていることの出来不出来は度外視なので、たいしたことはやっていない。具沢山の美味しい弁当もキャラクター弁当もできやしない。  でも復活とは素晴らしいことなのだ。福音書にもそ

          言葉あれこれ #11 荒野と詩人と犬と

          こちらの記事で募集した「お取り置き」の申し込み、本日締め切りです✨ https://note.com/yoshihomirai/n/nd99a18fca1d5

          こちらの記事で募集した「お取り置き」の申し込み、本日締め切りです✨ https://note.com/yoshihomirai/n/nd99a18fca1d5

          言葉あれこれ #10 童話

           尊敬するgeekさんの記事にコメントを書こうとしたら、500字では収まりきらなくなってしまった。改めて「童話」について考えさせられたので、記事にしてみようと思う。ただしこれは記事を読んで反射的に考えたことなので、個人的な覚書に近く、深い調査と沈思黙考を省いていることをご了承いただきたい。そしてこれは、geekさんへの反論や異議申し立てでもない。正解がある話ではないと思うし、geekさんの記事からはきっかけをいただいただけである。  geekさんは今回の「ウミネコ童話集」の

          ハマウイング #シロクマ文芸部

           風車というものを初めて見たのはいつだったか、記憶の奥底を探るが思い出せない。  いかにも風車だなと言う建物は、長崎のハウステンボスで見たことがある。子供だったので、風車だな、と言う以上の感想がなかった。  横浜で今、ぐるぐる回っているあれも、風車と呼ぶのだろうか。  そんなことを考えながら横浜のランドマークタワーの展望台にいた。隣にいる男が、あれはハマウイングですよと説明してくれる。風力発電所なんですよね、ぼくはあれを見ると風都を思い出すんです。風都、知ってますか。『仮面

          ハマウイング #シロクマ文芸部

          そうだ、文学フリマに行こう #2

           春爛漫、桜も酣。  しかし美麗な桜も宴に浮かれた世間様も実際に目にすることもなく、ワタクシ、文フリに向かって髪をフリ乱しております。  かろうじて、写真で桜の様子を伝えてくださる方のnoteを見て、ああ今年もちゃんと桜が咲いたのねとなんだか宇多田ヒカルの「桜流し」の気分で凝っと写真を見つめております。桜の便りをくださる皆様、ありがとうございます。 「文学フリマにいこう#1」から約⒉週間。  そのうち丸々1週間を、風邪で寝込んで髪をフリ乱していました。いつまでも咳が収まら

          そうだ、文学フリマに行こう #2

          いまここ【新生活20字小説】#シロクマ文芸部(変わる時)

          変わる時代の真ん中で生きてるらしい、私。   了 #新生活20字小説 #シロクマ文芸部 #初めてのひとり暮らし #変わる時 この春大学生になった人々の「はじめてのひとり暮らしシリーズ」最終回です。ひとり暮らしも慣れてくると、生活の戸惑いは少しずつ消えていきます。改めて自分に目が行くようになり、髪型や服を変えてみたり。最初に過ごしていた友達とは別の友達と過ごすようになったり。 占星術では2020年末に土の時代から風の時代に変わったのだとか。その前に火の時代から土の

          いまここ【新生活20字小説】#シロクマ文芸部(変わる時)

          もうだめかも【新生活20字小説】#シロクマ文芸部

          風邪ひいた。孤独な発熱に最悪を連想する。 了 #新生活20字小説 #初めてのひとり暮らし この春大学生になった人々の「はじめてのひとり暮らしシリーズ」④です。 ゴールデンウイーク過ぎぐらいにはちょっと体調崩したりしがち。夜になっても誰も帰ってこない部屋で寝込むのも、ある意味初めて。具合どう?と聞いてくれる人もいなければ、レトルトおかゆを買って来てくれる人もいない。高熱が続くと、もうこのまま死ぬんじゃないか、誰にも発見されないんじゃないかと考えたりして。友達に「俺もう

          もうだめかも【新生活20字小説】#シロクマ文芸部

          気になる隣【新生活20字小説】#シロクマ文芸部

          この人さっきから、あの子ばっかりみてる。 了 #新生活20字小説 #初めてのひとり暮らし この春大学生になった人々の「はじめてのひとり暮らしシリーズ」③です。 新生活が始まって、新しい出会いがそっちこっちで沢山あって。教室で隣あった人が誰かを熱い視線で見てる・・・のを、見ちゃうってこと、ありますよね。ハチミツとクローバーみたいに。 「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」

          気になる隣【新生活20字小説】#シロクマ文芸部

          さすがに【新生活20字小説】#シロクマ文芸部

          洗濯物ため過ぎた。宅配便で実家に送るか。 了 #新生活20字小説 #初めてのひとり暮らし この春大学生になった人々の「はじめてのひとり暮らしシリーズ」②です。 部屋に洗濯機を置くよりコインランドリーを選ぶ人も多い時代。洗濯するのって面倒なものです。溜まってしまえばなおのこと。分け洗いってなに。全部一緒に洗っちゃだめなの?洗剤どのくらい入れればいいの。シーツって洗うもの?カーディガン乾燥機に入れちゃった。ポケットに紙入ってたり。明日のパンツがなかったり。親のありがたみ

          さすがに【新生活20字小説】#シロクマ文芸部