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しおりのこだわり

本が好きな人と、本について語り合う。

それは、至福のひと時かもしれない。
感動した本、好きな作家や著者、人生の転機になった一冊。そんな話題も好きなのはもちろんだけど、本そのものとの付き合い方に話が及ぶと一気にテンションが上がる。紙の本をパラパラとめくるのが好きだとか、買ったら積ん読になりやすいけど図書館で借りたら返すまでの期限があるから読んじゃうよねとか、子どもたちが寝静まったあとの読書タイムが幸せとか、話せることが嬉しくなるし、心の距離がぐっと近づいた気がする。
近しい人がSNSで読んだ本を投稿しているのを見かけたら、勝手に読書仲間に認定してしまう。

そんな読書仲間と話す中で、そう言えば聞いてみたいことがあったと告げられた。

「どんなしおり、使ってます?読書好きな人は、しおりにもこだわってるんじゃないかと思って。」

そう問われて気づいた。
こだわりはゼロではないけど、どうしても譲れないこだわりがあるとまでは言えない。

図書館で借りた本は、係の人が挟んでくれる貸出票をしおり代わりに読み始めて、そのまま最後まで他のしおりを使わないこともある。旅先では、博物館とか観光施設のチケットの半券がしおりとして活躍することも多い。マヤ暦のダイアリーについてくるしおりは、ここぞという本に使おうと思いすぎてなかなか出番がない。
書店で買った本にしおりがついてきたら、その本はそのしおり。

そんな感じだけど、あえてひとつ好きなしおりを挙げるとしたら、TSUTAYAのレジ横にあったしおり。
「本におかえりなさいませ。」のフレーズと、本を読む時の静けさが伝わってくる写真が好き。本を買うたびにもらってきてたら、結構たまっていた。

本におかえりなさいませ。

本棚の脇にいつも置いていて、積ん読の本から選んで読み始める時は、このしおりを使うことが多い。

ちなみに、ちょっとした思い出のしおりでもある。

しおりだけでも盛り上がれますねと喜んでいたら、こんなのもありますよと、教えてくれた。ファスナーの形をしたしおり。


しおり選びを語り合った楽しい時間は、本を開くたびに思い出せる。好きな読書がさらに好きになるなんて、なんて幸せなんだろう。

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