マネージャーは孤独・・・
昔、先輩でもある上司と飲んでいた時に「マネージャっていうのは、孤独なんだよ」って言葉を聞いたことがある。それがどういう意味かさっぱり分からなかったけど、最近「ああ、これがマネージャーは孤独ってやつなのかな?」って思う場面を垣間見る事があって、上司と部下という間には明確な線が引かれているものなんだって思った。
新米なのでマネージャーになって日が浅いですが、マネージャーという肩書きがついただけで戸惑うようになりました。例えば発言一つとってもそう。同じ台詞を言ったとしても、
前まで:1プロジェクトを回しているリーダーが言ってるだけの独り言
今:プロジェクトマネージャが言ってるチームの方針、チームとしての見解
ってなってしまうんですよね。本人が何の意識をしなくても今までどおりと同じ感覚でしゃべっているつもりでも相手は肩書き越しの僕という色眼鏡が標準装備されているのに暫く気がついてなくて、ふと何かの機会に
「マネージャーがこんな会議に来てしまうと回りがビビッてしまうので事務方でやっておきます」
って言われたんだけどさ、今までこの会議普通に出ていたんだけどな~って思ったわけ。そっか、俺マネージャーになったのか・・・と。
それ以外にも、同じ発言だとしても、
今まで:それは単なるお願いの域で話している事
今:それは確実な命令として話をしている事
マネージャーのお願い=命令って捉えられちゃうんですよね。重さ、軽さはあっても・・・それが今一番自分が戸惑っている所。
それから、相手に伝える時の伝え方。基本本音は言いにくくなった。本音でいう事がメリットあると思う以上にデメリットを感じる事が多々あって、それにその発言が、その人に対して与える影響度だけではなく全体に与える影響度ってなんだろう??って考えたらうまくいえないものなんだよね。
あと、部下から言われる様々な出来事とか話とか・・・ここ本音と建前を使い分けなければいけない場面がたくさん出てきた。最近言われた言葉で悲しくなったのは
「昔は、〇〇だったのに、マネージャーになってから、変わりましたよね」
って言われた事。別に変わりたくて変わったわけじゃないんだけどな・・・ただ、どうしてもそういう対応しなきゃいけない事あるんだよな。って事も言えない事があるって事に気がついて、そういうの相談も出来ないし、結局自分の中で咀嚼するしかない。
チームが仲が良い。関係が良いって思っていても、それは単に自分がそう思っているだけで、本当にそうなのかな??って所は分からないかもしれない。一方的に自分が思いこんでいるだけかもしれないなあって思ってみると、やっぱりそこには、マネージャーと、チームメンバーの間には暗黙の境目があるのは否めなくて、それを超えるにはなかなか難しいんだろうと感じる事がある。
特に新任で新しいチームに配属されてしまうと、メンバーとの人間関係も構築しきれない中で色々対応しなければいけないのはなおさらだろうなあと・・・
だから、マネージャは孤独っていうのは、色んな思いを全部つまびらかに表現できずに心の中で溜め込んでしまう事だなあと思った。
とある企業に勤める新米マネージャー 昔課長島耕作に憧れを抱いていたけれども、いざ自分がなってみると感じたリアルとバーチャルの境目に苦悩する日々をつらつらと書いたもの