派閥。集団圧力。Bリーグの試合から見えた景色。
これから書くことは悪口では無い。
ただただ、私には合わなかったという話だ。
私はこう感じた。そういう話を、これからしていきたい。
私は今日、Bリーグの試合を見てきた。
Bリーグとは、国内の男子プロバスケットリーグのことだ。
今日の試合は、川崎ブレイブサンダース VS 三遠ネオフェニクッスの戦い。
川崎ブレイブサンダースのホーム試合だ。
バスケの試合を見に行ったのは初めてだったが、試合観戦をした私は心が痛くなってしまった。
なんだか悲しい気持ちになってしまった。
試合自体は凄く良かった。おそらく、試合だけだったら楽しむことができただろう。
ただ、スポーツ観戦独特の空気感、会場の雰囲気が私には合わなかった。
今回の試合は、川崎ブレイブサンダースのホーム試合とだけあって、会場全体は川崎ブレイブサンダースを応援する雰囲気だった。
川崎が攻める時は「Go!サンダース!Go!」という掛け声。相手チームが攻める時は「ディフェンス!」という掛け声。
もう、完全に川崎目線なのだ。
会場にいる全員が川崎を応援する。
そんな、会場全体で作り上げる川崎応援ムードが、私には無理だった。
なんだか、集団圧力のように見えてしまった。
自分達の身近なチームに掛け声を送り、相手チームが点を入れるとブーイングする。
フリースローの時なんか典型的だ。
相手チームがフリースローをする際、会場を映し出す液晶画面に「Boooooo!!」っていう文字が映るのだ。それに合わせてみんなでブーイングする。
みんなで寄って集ってよそ者を追い出す、そんな風に見えてしまった。
小学生が転校生をいじめる、あの構図。
集団圧力。
そんな風に見えてしまったのだ。
実際は、みんなそんな気持ちは無いだろうし、きっとスポーツ観戦とはこういうものなのだろう。
でも、私には耐えられなかった。
多分、派閥に分かれるということ、集団でどちらかを責めるということ、それが苦手なのだ。
まるで、相手チームを否定しているかのよう。
そんな気持ちになってしまう。
どちらのチームも頑張っている。どちらも凄い。どちらも素晴らしい。
なのに、みんなして同じチームを応援しなければならない。それが無理なのだ。
どちら派なんて決められないし、どっちも応援したい。
良いプレイをしたら、チーム関係無く「ナイス!」って言いたい。
私はそういう人間なのだ。
だから、今回のBリーグの試合は、私にとって苦しい試合だったのだ。
まるで、A子ちゃん派とB子ちゃん派に分かれて、その少数派だった子達の居場所が悪くなるクラス。そんな風に見えてしまった。
「A子ちゃんとB子ちゃんどっちが好き?」
そんな風に聞かれたC子ちゃん。どちらとも仲良かったC子ちゃんが悲しい思いをするこの状況。
ただのスポーツ観戦だけど、私にはこんな状況に見えてしまった。
そう。私は、このC子ちゃんなのだ。
だから、派閥は苦手。集団圧力が苦手。
この手のスポーツ観戦も苦手。
どちらも応援したい。
これからはテレビで応援しよう。
テレビ越しに、両方のチームを応援しよう。
良いプレイをしたら、チーム関係無く「ナイス!」って叫ぼう。
テレビ越しに。
それがいい。
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