渇望と衝動の違い
私たち人間の仕組みとして、まず渇望が先に来ます。
渇望とは、満たされたいという心の根底にある望みです。
なぜ満たされたいのかというと、自分の心が満たされた先にある、衝動へつなげるためです。
衝動とは、己を表現したい、表現し尽くしたいと、心そのものが突き動かされる状態をいいます。
心の望みが渇望であり、心そのものが動くことを衝動といいます。
そして衝動は一度起こったら後はもう自動的です、自分自身にも止められない動きなのです。
鉄砲から一度発射された弾が、元の鉄砲に二度と戻らないように、一度発射された私たちの情熱(パッション)は、二度と己の中に取り込むことはできないのです。
ただし、私たちから放たれた情熱(パッション)は、世界中を駆け巡り、最後は私たちのもとに形を変えて必ず帰ってくるのです。
人間は誰しもこのシンプルな基本構造で成り立っています。
「ブッ殺す」と心の中で思ったならッ!
その時スデに行動は終わっているんだッ!
byジョジョの奇妙な冒険 第5部 プロシュート
心の相反する自己矛盾
誰もが心の奥では、人から認めてもらいたい、沢山の人から称賛されたい、そう思っています。
でも私たちはそんな心を卑しい心だと恥じてしまいます。
現在SNS上でバズを起こしている人たちのほとんどが卑しく見えるのはこのためです。
そして人を嫉み妬んでいる自分に自己嫌悪するのです。
承認欲求を満たしたい、でもそんなことのために生きるのは嫌だ。
本当は誰かに認めてもらいたいわけじゃなくて、自分のしたいようにしたいだけ。でも人の目に触れてこその自己表現だ。
でもあのSNS上でバズを起こしている人たちのようなイヤらしい人たちにはなりたくはない。
・・・誰もがこの自己矛盾の中を生きています。
ようするにバズを起こしている人たちは、その心の葛藤の壁を打ち破った人たちです。周りのことなど構わずに、自分を生きている人たちです。
何故なら、そうすることが結局自分やすべての人々にとって最上の結果を生むことを知っているからです。
だからこそ、人からイヤらしい人間だと思われようが興味はないのです。
本当はそのことに私たちは気づいています。
でも人からどう思われるのかばかり気にして、自分を守るため楽な選択肢を選び続けています。時には回り道もよいでしょう、でも結局最後に私たちは答えにたどり着きます。
であるならば、自分自身の心の壁を打ち破り、今日から始めてみてはいかがでしょうか?
何を?自分を生きることをです!
私たちが生まれ生きる理由
私たちが本当にやりたいのは、衝動の先の体験です。
その瞬間、失敗したらどうしようとか。
その瞬間、死んだらどうしようとか。
その瞬間、恥ずかしいとか。
それらのことを一切考えることもない、無我夢中の状態です。
だからこそ、いつ衝動的になってもよいように、自分を常に満たした状態を維持しなければならないのです。
自己肯定感を高めると、やがて心が満たされ、一定の充足感を得ると必ずある現象が私たちに訪れます。
それはやがてコップの中の水が溢れるように行動を起こさざるをえなくなるのです、これこそが衝動です。
誰もが人生で一度や二度はこの体験をしているはずです。
異性へ告白した!プロポーズ!
思い切った進路決定!
家を建てた、引っ越し!
高額な買い物!
急な旅行!
人生の分岐点では、大なり小なり必ずそれが起こります。
人生の節目節目に起こるそれらを、私たちはついつい特別なものと思いがちです。でも実はその体験は永続的なものにしてもよいのです。
大切なのはいつだって自分の情熱(パッション)だからです。
自らの情熱を発揮するために、表現するためにこの世界に存在しています。
情熱には必ず衝動が伴います。
衝動とは、なんだかわからないけれど、気づいたらそうなっていた、という心の底から湧き上がる先にある行動です。
そうして衝動の先に必ず訪れるその体験を必要とし、そのために私たちは生きているのです。
ニセのワクワクに騙されないで!
本当の衝動と現実的、物質的なワクワクは違います。
99%の人々が、自分のワクワクする心に導かれて行動していると勘違いしています。もちろんワクワクすることをするのはとても大切です。
でもワクワクというのは、渇望のことなのです。
自分の満たされていない部分を一時的に慰めるために出てくるのが、渇望からくるワクワクです。
では何故私たちは、わくわくすることをするのでしょうか?
それはまず、渇望を満たした先の充足感を求めているからであり、その後の衝動へと繋げるためです。
もっとも大切なのは衝動の後に訪れる情熱的な体験です。
そしてその体験を世界へと波動と共にシェアすることです。
ワクワクする日々を過ごし、渇望が満たされると、衝動がやってくる。
その衝動の後の体験をみんなと共有する、この順番が大切です。
バズを起こしている人々をよく観察してみてください。
きっと何かがわかってくると思います。
心地よい日々を過ごしていて、ちっとも変り映えのない日々だと思い至った場合、これらのことに思いを巡らせてみてほしいです。
タイトルイラスト
あんずさんよりお借りしています。
ありがとうございます。
プロフィール
私、那須ノの簡単な自己紹介となります。
惹かれたら是非ご覧ください。
いつも本当にありがとう。 これからも書くね。