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エゴン・シーレ展に行ってきました。

上野の東京都美術館で開催されているエゴン・シーレ展に行ってきました。

僕は美術展にはごくたまに行く程度で、
知識もないので、何となく解説などを読んでわかったような、わからないような気持ちになりつつ、
少し高尚な趣味を持っているような気持ちになって楽しむような人間です。

全く知識が無い門外漢ですのでご容赦ください。

なぜ、エゴン・シーレ展に行ったのか

今年の目標に美術展に行くことを掲げました。
動機は、アートが分かる人っぽくなりたい、という不純なものです。

お正月休みの間にふらっと寄った本屋さんで、
「日経おとなのOFF 絶対見逃せない2023年美術展」という雑誌を買い、
一番始めのページで特集されていたのがエゴン・シーレ展でした。

『ほおずきの実のある自画像』という絵を見て、
「”アート”って感じがしていいな」と思いました。
何も分からない僕でも、何となく分かる凄さがある。と思いました。
1月末から開始ということで日も近いので、
エゴン・シーレ展に行こうと心に決めました。

初めての東京都美術館

上野に色々な美術館や博物館があるのは知っていましたが、
東京都美術館に行ったのは初めてでした。

予約の時間より30分くらい早く着いたので、
常設されている展示品でも見て時間を潰そうと思ったのですが、
常設展示は無いようでした。

勝手に常設されている展示品があるものだと思っていましたが、
そういった施設ではないようです。
(僕がちゃんと見ていないだけで実はあったら、すみません)

カフェで時間を潰しても良いかと思いましたが、
ベンチが空いていたのでベンチに座ってスマホで本を読んで時間を待ちました。
周囲の人を見ながら、何となく品が良さそうな人が多い気がして、
そんな中にいる自分もまた、品が良くなったような気がしていい気分でした。

音声ガイドで美術展をより楽しむ

僕は、美術展に行ったときの楽しみ方としては、
絵の横に貼ってある解説文を読み、絵を眺めて、
「ふーん。」と分かったような顔をして、
内心「なるほど、わからん」と思いながら見て回るのが常でした。

しかし、今回はせっかくなので、
初めて音声ガイドを借りて聞きながら回ることにしました。

耳から情報が入ってきたり、音楽が流れたりするなかで絵画を見ると、
臨場感が増して良かったです。
かつてエゴン・シーレが生きた時代に思いを馳せることができました。

アートと経営

作品の技法とかについては分かりませんが、
エゴン・シーレが様々な表現方法を試して自分なりの表現方法を探していったことや、表現を通して自分と向き合ったというような、彼の生涯に関しては、感ずるものがありました。

前に勤めていた会社で、社長をはじめ役員の人達が、
やたらと、美術展に行く話をしていたり、「アート、アート」と言っているのを聞いて、
何となく鼻白む気がしていました。

アート思考とか、そういったビジネスとアートを結びつけた話が流行っていたということもあり、
「あぁ、役員クラスの人が流行りのビジネス本に踊らされている感じがして何か嫌だなぁ」とすら思っていました。

しかし、エゴン・シーレが自分の表現方法を模索しながら、自分を信じて絵を描き続けたのは、
経営者が、自分の仮説を信じて、ビジネスを続けるのと同じだなと思い、
アートとビジネスが通じる意味が少し分かったような気がしました。

アーティストと経営者は似ている、
というか、アーティストも言ってみれば個人事業主のようなものだから経営者とも呼べると思いますが、
会社の経営者の仮説はなかなか目で見える形にはなっていなことが多い一方で、
アーティストが考えた仮説は、絵画や彫刻などの形あるアートとして見ることができるのは、面白い体験だなと気づきました。


”アート”の新しい楽しみ方を見つけることができたので、
入場料+音声ガイドの料金を払ってもお釣りが出るくらいの体験を出来たと思いました。
また、近いうち別の美術展にも行きたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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