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スピリットデー(LGBTQの自殺防止)について

以下の記事を見て、Spirit Dayというものを知りました。

【調査速報】10代LGBTQの48%が自殺念慮、14%が自殺未遂を過去1年で経験。全国調査と比較し、高校生の不登校経験は10倍にも。しかし、9割超が教職員・保護者に安心して相談できていない。|認定NPO法人 ReBitのプレスリリース (prtimes.jp)

聞いたことがなかったのでググってみましたが、日本語のWikiにはなく、英語のみ。
毎年10月の第3木曜日に、LGBTQの若者への支援といじめ防止に関する啓発デーとのことです。

Spirit Day - Wikipedia

自殺を考えてしまうLGBTQの若者について思うこと

僕は自分がゲイであるという自覚をしだしたのはもう大学生になった頃だったこともあり、
自分のセクシャリティについて思春期に深く悩むことは無かったのですが、
確かにもう少し若くて、学校と家庭が自分の社会の全てであったころに、セクシャリティについての悩みがあったとしたら、
辛い思いをすることが多かったのではないかと思います。

僕の場合は、同級生などからのイジメは受けたことが無い(気づいていないだけかもしれないけど)のですが、
兄からのイジメは”兄弟喧嘩”という言葉で表現するのは違和感があるくらい結構壮絶で、それが辛くて”死にたい”と思ったことは何度もあり、
「どうやったら死ねるか」というようなことを真面目に考えていた時期もありました。

なので、自殺を考えてしまう気持ちも多少は分かります。
だけど死なないで欲しいと思います。

ゲイとして生きていて、確かに生きづらさや不安を感じことはあるし、そういった問題点や悩みを発信してはいますが、
総括すれば、人生は楽しいし今は幸せです。

もちろん辛い時や不幸だと思う時もありますが、それも「長い目で見れば人生のスパイスみたいなものかも」と思えるようになりました。
人生、甘いばかりではつまらないですから。
(なんか「長い目でみれば人生のスパイス」ってフレーズどっかで聞いてことあるなと思ったら、GLAYの「サバイバル」という曲のサビの歌詞がこんな感じでしたね。)

大人になったら、今の学校や家庭だけの社会から、全然違う世界を知ることが出来ます。
どうしても辛い時は、自ら進んで死ななくても、どうせ人間はいつか死ぬのだから、
今は人生のロスタイムだと思って、「どうせ死ぬんだから好き放題やってやる!」くらいの気持ちになって行動するのもいいかもしれません。

ある意味自分もそのくらい投げやりな気持ちで進んだ道が、その後の人生を豊かなものにしてくれているように思います。

保護者や教職員の理解

アンケートの結果をみて、保護者や教職員に相談できないと考えている人が
9割以上という結果が、
まぁ、今の日本の状況だとそうだろうけど、悲しいなと思いました。

これはきっと保護者や教職員が受け入れてくれる感じがしないのですよね。

保護者や教職員の人達が、そもそも身近にLGBTQの当事者がいるという意識が無いのではないかと思います。
身近にいるということを意識せずに、うっかりLGBTQの人を揶揄するような発言をしてしまうと、LGBTQ当事者はその発言が強く心に残ってしまうんですよね。

少なくとも教職員の方向けにはLGBTQの教育を必須にしてほしいですね。
先生達も、とても大変な労働環境にあるのだと思いますが、表立っては見えなくてもクラスに数人はLGBTQの当事者がいるのだから。

保護者も、自分の子供でLGBTQ当事者である可能性はあるのだから、
自分の子供を知らず知らずのうちに傷つけて自殺に追い込むようなことが無いように、
差別的な発言をしたり、否定するようなことが無いようにしてほしいなと思います。
自分の子供がLGBTQの当事者ではなくても、保護者がLGBTQを差別するような発言をしていると、子供がそれを真似して学校でLGBTQの当事者を傷つけてしまうかもしれません。

ほんの冗談のつもりの一言が、人の命を奪う可能性もあるということを意識していほしいし、
LGBTQでもなんの問題もなく受け入れるという態度が、誰かの命を救うということに気づいていただきたいなと思いました。

悩んでいる学生の力になりたい

何らかの形でLGBTQで悩んでいる子供たちの力になりたいな、とかねてから思っており、
自分の思いに近い活動をされているNPO団体に少しだけですが寄付をしています。

また、LGBTQに関わらず、シングルマザーの家庭など、貧困家庭の子供を支援しているNPO団体にも少しだけですが寄付しています。

残念ながら日本の今の制度ではゲイカップルが子育てすることは出来ないですが、
何らかの形で子供の育成に関わっていきたいという思いを持っているゲイは多いと思います。

”伝統的な家庭の形”とか”家制度”とかいう100年くらい前に作った思想で縛ってゲイを社会からつまはじきにするよりも、
積極的に社会に巻き込んでいった方がよっぽど、日本の少子高齢化の対策になるのではないか、と思ったりします。
LGBTQに悩む当事者の学生を勇気づけることにもつながると思うのですが、いかがでしょうか。

LGBTQに関する教育などが進んで、それを理由に自殺を考えてしまう学生が一人でも減ることを祈っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。






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