見出し画像

Forssa Textile Week出店者紹介 | 流しの洋裁人

産地と洋裁の光景を道行く人に

流しの洋裁人は「全国各地に洋裁の光景を生み出すこと」を目的に、原田陽子さんが生み出した職業です。“流し”の名前の通り、ミシンを担いで各地を渡り歩き、仕入れた布を洋服に仕立て、その土地のイベントやお店の軒先を訪れた人へ届けます。とにかく明るく元気な洋裁人は、洋服を縫いながら道行く人に生地のこと、活動のことなどをはきはきと伝えて回ります。

ガーナで目にした原風景と既存の流れへの疑問

流しの洋裁人の原動力は、旅先のガーナで目にした光景。ガーナの街中では、雑貨屋や食料品店、自動車修理屋さんと並んでテイラーさんをたくさん見かけたそう。彼女はそこに人間の生きる姿・暮らしの原風景をみました。それぞれが自分のできることを探して小さな店や役割をもっていきいきと働いている、その様にとても感銘を受けたそうです。

また、アパレル会社の営業での経験や大学での指導の中で、既存のファッションシステムに対して疑問を感じていた原田さん。自分ができることは何かと考えた時に、「その場で作る」という光景を見せることが、次世代への興味の喚起や暮らし方の見つめ直し、新しいファッションシステムを構築していくきっかけになるのではないかと考え、流しの洋裁人が生まれました。

一期一会を大切に

原田さんは活動の中で出会う一瞬一瞬をとても大切にしています。出店中もにぎわいが生まれるまでの時間をただ待つのではなく、その場にある素材で何かしらのサンプルを縫い始めます。流し先の場所、そこに集まる人と、洋裁人の関わり方をいつも真剣に考えているのでしょう。なにかできないかといつも目を光らせています。

地域の魅力を引き出す

原田さんは、活動の中で地域のそこにしかない布の魅力を発掘し、届けたい生地を使った企画を行っています。洋裁キットもそのひとつ。ミシンに馴染みのない方でも縫いやすい型紙を素材とセットにして販売しています。Instagramでは産地での活動の様子や生地との出会いを、日々の生活の様子とともに垣間見られます。商品と一緒に彼女の生きる様子もぜひお楽しみください。

商品はこちらからご覧ください。

HP:https://yosainin.base.shop/
Instagram: oharikotraveler_yokoharada
https://www.instagram.com/oharikotraveler_yokoharada/