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装いの庭、フィンランドへ行く|Forssa Textile Week 2023のお知らせ

この夏、装いの庭はフィンランドのフォルッサ市と一緒に「Forssa Textile Week 2023」を開催します。

日本には、ヨーロッパ文化圏とは違った形で発展した織物や染色の技術が数多く残っています。小さな工場ならではの、さまざまな工夫と多様なデザインに満ちたテキスタイルは、世界的に見るととても希少で高い評価を得ています。これらの技術とデザインの海外輸出がうまく行けば、日本の繊維産業がつづいていくきっかけになるとずっと思っていました。

加えて、人口減少による市場の縮小も相まって製造業の海外輸出推進は急務になってきました。経済産業省がまとめた「2030 年に向けた繊維産業の展望」 には、“拡大する海外需要を取り込むことは重要”という記載があり、特に生地ジャンルには、海外展開のポテンシャルを有していることが説明されています。ただ、そうした状況がありながら進まないのは、事業規模が小さいために、単独での海外販路開拓に消極的、または苦戦してしまうから。

装いの庭では、「ヨーロッパの玄関口」とも呼ばれるフィンランドで、テキスタイルシティを掲げるフォルッサ市との友好的なパートナーシップを深めることが、日本の繊維産業の技術力、デザイン力を欧州圏へ輸出する足がかりになるのではないかと仮定し、フォルッサ市と一緒にForssa Textile Week 2023の企画を進めています。そう、ハタオリマチフェスティバルで富士吉田市との動きが大きく飛躍したように。

きっかけは昨年の10月。FUJIHIMUROで行った展示「旅するテキスタイル~フィンレイソンの生まれた町、フォルッサより~」でフォルッサ博物館館長のカティさんをはじめとしたフォルッサ市のみなさんを案内したことでした。そこでの交流を経て次はフォルッサでイベントを開催することを約束し、今回のお話につながっています。

展示の際はフォルッサ市長夫妻も訪日され、富士吉田市をご案内しました

8月17日(木)~8月20日(日)の期間、フォルッサ市内ではフィンランドのテキスタイルデザイナーやメーカー、市内のフードショップなどのさまざまな出店が行われます。その中に日本の特設エリアを設置し、19日・20日は日本のデザイナー・メーカーたちも合流して、トークイベントなども交えて現地の人にプレゼンテーションを行います。

Ympäri Pocho サークルポチョ

目玉コンテンツのひとつは、Anu Tuominen / Naomi Ito Textile naniIROのコラボレーション展示です。過去にもそれぞれの作品やモチーフを用いてコラボレーション経験のある、naniIRO Textileの伊藤尚美さんとフィンランド人アーティスト・Anu Tuominenのお二人は、この春、新しいテキスタイルを発表しました。新作の発表年とイベントの開催が期せずして重なったこの機会を好意的に受け取ってくださり、フィンランドでのコラボ展が実現します。

このリリースのメインビジュアルとなっている水彩画「新しい景色へ」は装いの庭として独立する2016年に伊藤さんが描いてプレゼントしてくれた絵です。東京から山梨へと向かう新しい扉が、今度は日本からフィンランドへ向かう扉に重なり、使用させていただきました。

いつかテキスタイルの聖地・フィンランドで! というのは、手紙社時代に布博を立ち上げた頃からデザイナーのみなさんとしていた約束で、それがついに実現します!

これは装いの庭にとって、非常に大きな挑戦です。そのため、渡航(とその後活動を継続していくための)資金調達として、6月9日(金)~7月9日(日)の期間、参加するブランドの商品を扱うオンラインキャンペーンを開催します。こちらの詳細は6月2日(金)にお知らせいたします。また、イベント当日のコンテンツも追って詳細を発表いたします。

どうかみなさんの温かなご支援をいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。

Forssa textile week 2023

日程:2023年8月17日(木)〜20日(日)
Japan Market 19日・20日
場所:フォルッサ市
URL:https://www.forssatextileweek.fi/

オンラインキャンペーン

日時:2023年6月9日(金)12:00〜7月9日(日)24:00
URL:https://shop.yosowoigarden.com/