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第2新卒でブラック営業からホワイトSEに転職した、今からできる転職ノウハウ

こんにちは、よすです。

転職はぶっちゃけ運。だから運をつかむための準備が大事だ。

by よす

そろそろ転職を考えはじめた第二新卒のみなさんにむけて、かつて同じ道をたどった僕から、SE(システムエンジニア)への転職に役立つ現実的なノウハウをシェアしたいと思います。

※ 「IT未経験から年収1000万円になった!」系のあやしい話ではないのでご安心を。

簡単に自己紹介します。ぼくは偏差値55程度の大学(文系学部)を卒業して、とある会社の営業職として新卒入社しました。そして、「石の上にも三年」という格言はどこへやら、その年の6月には退職してしまいました。なので働いたのは3ヶ月未満です。
その後、次の年の1月までは医者を目指して再びセンター試験の勉強をしはじめるという人生最大の迷走期間を経て、2月にとあるホワイト企業のSEとして転職しました。当時、プログラミングの実務経験もありませんでした。
そして、その会社で数年働いたあと、フルリモートワークOKや年収UPなど、ぼくにとってさらに理想的な今の会社へ転職します。

この記事でいう「ホワイト企業」の定義は、

  • 残業がない

  • 土日祝休み

  • (変なルールなしで)有給休暇を取得できる

  • 基本給が十分に高い

  • ボーナスがちゃんと数ヶ月分支給される

です。

さて、第二新卒の方にとって、この転職体験談のポイントは、「どうやって営業職からホワイト企業のSE職に転職したか?」だと思います。

そこで、今回は以下の2点をシェアしたいと思います。

  • 未経験からSE職に転職するために何をやったか?

  • どうやってホワイト企業を見つけたか?

ちなみに、ぼくは高額なプログラミングスクールや情報商材などは買っていません。ぼくがシェアするのは、今たいして貯金がなくても再現できる方法のみです。

ぼくが書いた通りにすれば必ずホワイト企業にSEとして転職できるわけではありませんが、1つの成功例として参考にしていただければと思います。

では、早速ノウハウをシェアしていきますね。


当時のスペックと持ち物

SE職への転職活動をはじめた当初の僕のスペックはこちらです。

  • 偏差値55程度の大学の文系学部を卒業

  • プログラミング知識・実務なし

  • IT系の資格なし

  • コネなし

持ち物はこちらです。

  • 大学入学時に買ってもらったWindowsのPC(メモリ4GB)

転職行動の目的と方針

これから僕がやったことをシェアしていきますが、それらの行動の目的と方針を先に説明しておきます。

目的

もちろん、ホワイト企業に就職すること(=ブラック企業に就職しないこと)が最も重要な目的でした。なぜSE職か?の理由は、元々興味があったことと、自分が理想とするホワイト企業が比較的多い業界だと思ったためです。

SEとして転職できるならブラックでもいいとううわけではありませんでした。

方針

SE職に転職する上で以下の2つが必要だと考えました。

  • プログラミング知識

  • プログミングでアプリを作った実績

企業がプログラミング未経験の人材を採用するというゴールから逆算すると、プログラミング知識はもちろんのこと、プログラミングによってアプリを作ったという実績も必要だと思いました。

一般的に考えて、能力も実績もない人材を採用したいと積極的に思うはずがありません。また、現実問題として、SEの募集要項を見てみると、未経験者の募集より経験者を募集している求人のほうが圧倒的に多かったためです。未経験者を募集している会社よりも経験者を募集している会社のほうが明らかに魅力的な労働条件を提示している場合が多かったという現実もありました。
未経験者を大量に採用している企業は常に求人を出している様子から見て、離職率も高い(それだけ労働条件も恵まれていない)んだろうと考えられました。

なので、自分の希望通りの労働条件を得るためには、実績や経験を得る必要があると思ったのです。

やったこと

1. 無料で使えるプログラミング学習サイトを活用

さて、SE職への転職を決意してから、まずはプログラミングを独学しました。

当時、「プログラミング」と聞いても具体的に何をすることかさっぱりイメージできませんでした。HTMLやCSSをちょこっとだけ触ったことがある程度でした。

転職先の企業を選ぶ段階までには自分がどのプログラミング言語を使ってアプリを作っていくかを選ばないといけないのですが、まだそんな段階ではありません。まずは「プログラミングとはどういうことか?」を知る必要があります。

それを知るために当時のぼくが利用したのは以下の2つの学習サイトです。

  • progate

  • paiza

ぼくが利用していた当時の話になってしまいますが、progateではHTMLやCSS、Javascriptという基本的なプログラミング言語のほか、RubyやPHPなどの言語も無料で学べました。progateで無料で受講できる教材をひと通りこなし、「プログラミングとはどういうことか?」の概要を学んだのです。

それと同時に、paizaというサイトも使いました。paizaではプログラミングスキルチェックといって、プログラミングテストを通して自分のランクを上げていくことができます。ランクが上がるとpaiza内の求人に応募できる企業が増えるというメリットがあるので、学習の成果を確かめるためにも活用していました。(先に言っておくと、結局paizaのプログラミングスキルチェックからの転職とはなりませんでした。)

以上の2つの学習サイトを使って、徐々に「プログラミングってこういうことか」の概要を掴んでいきました。

2. 書籍を参考にアプリケーションを作ってみる

次に、書店へ行って

  • PHPで掲示板アプリを作る本

  • Android StudioでAndroid端末上で動くアプリを作る本

  • 基本情報技術者(資格)の参考書

を買いました。今はもう古い本なので、どの本かはシェアしません。プログラミング技術の流行り廃りは速いので、実際に書店へ行って「作ってみたい」と思った本を買ってください。iPhoneのアプリを作りたい人は「swift」、Androidのアプリを作りたい人は「Kotlin」や「Java」というキーワードで探すと良いかもしれません。Web上で動くアプリを作りたい人は「Ruby」や「PHP」がとっつきやすいかもしれません。

ぼくの場合は、簡単な掲示板アプリとAndroidで動くおみくじアプリを作りました。progateやpaizaで学んだことはプログラミング知識のほんの一部でした。実際にアプリを作るとなるとまた違う知識が大量に必要になります。アプリを作っていく中で「ここをこうしたいが、どうすればいいんだろう?」といった疑問や「どうやってこのエラーを解消すればいいんだろう?」という困難に遭遇します。それらを調査して解決していくプロセスの中で、さらに発展的な知識をつけていくことができますし、何よりそういった学習を独学で行なっていたということ自体が評価されて採用されたと後に知りました。

「アプリを作った」という実績は、就職活動時にあなたの武器になります。ソースコードはGithubにアップロードしておくことをおすすめします。(Githubの使い方は本旨と大きくズレてしまうので解説しません。)

また、基本情報技術者の勉強もはじめました。結局この資格は入社後に合格したので応募時には未取得だったのですが、面接時に「基本情報技術者の勉強もしてます」と言えたので功を奏しました。

3. 目を皿にしてホワイト企業を探す

プログラミングの独学には限界があります。よほど秀才でない限り、独学で成長するには限界があり、チームで働く実務によって得られる経験や知識はそれとは比較できないくらい大きいものです。
なので、ぼくの場合は2週間くらいで独学に見切りをつけ就職活動に入りました。

さて、就職活動においてはまずは情報収集です。

当時利用した求人サイトは以下です。

  • リクナビ

  • マイナビ

  • Green

  • indeed

  • paiza

  • type

  • FindJob!(現在はサービス終了)

  • 応募したい会社のホームページ

見ての通り、複数の求人サイトを片っ端から見ていました。
こだわったのは以下の条件です。

  • 残業が少ない

  • 土日祝休み

  • 年収

  • プログラミング業務の経験を積めるか

  • 1人あたりの売り上げが高いか

人によって必須の条件は変わるかと思いますが、「プログラミング業務の経験を積めるか」と「1人あたりの売り上げが高いか」について説明しておきます。

まずは「プログラミング業務の経験を積めるか」についてですが、SEやプログラマーの募集要項を読んでいると、まずはテスター(アプリのバグを見つける人)やQAエンジニア(品質向上に関する幅広い業務を担当する人)の経験を積まなければならない会社だったり、客先常駐(お客さんの職場へ出向してプログラミングを行う)が前提になっている会社があります。

SE(やプログラマー)にとって、実務で何をしたのか?という経験がとても重要です。なので、将来的にSEとしてもっといい会社に転職できるようになりたいのであれば、できればテスターやQAだけに費やすのは避け、いきなりプログラミング業務の経験を積みはじめたいところです。
そのためにはテスターやQAを避ける他に、少人数(10人以下)の会社もおすすめです。任される業務の幅が広いので経験も積みやすく、自分と相性のいい領域を見つけるチャンスも広がります。

また、これは今のぼくの偏見ですが、客先常駐よりも自社内で働くほうが、安定して会社の先輩と人間関係を築くことができ、わからないことを聞きやすい環境で働くことができます。新人にとって周りからのサポートはとても重要です。

それに、教育制度があるか?についてもぜひチェックしてみてください。当時ぼくが入った会社には、資格取得費用を負担してくれる制度や、指定された資格を取得すれば月手当がプラスされる制度がありました。また、希望したセミナーに就業時間に参加できる体制や書籍購入補助もありました。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉の通り、自分のスタートダッシュの熱意を100%活用したいなら、これらの教育制度にも注目しておくといいかもしれません。

そして、「1人あたりの売り上げが高いか」ですが、これは「会社は儲かっているか?」を判断する材料にしていました。1人あたりの売り上げが高ければ高いほど、少人数で高いパフォーマンスを出しているのではないか。だとすると、優秀で効率的な働き方ができているのではないか。つまり、1人あたりの売り上げが高いなら、1人当たりの年収も高く、働きかたも優れているのではないか、という推測を立てていました。結局、当時のこの推測は当たっていました。
もし転職希望先の会社が売上高と従業員数を公表していれば、売上高を従業員数で割ってみてください。これですべてが分かるわけでは決してありませんが、いろんな会社を見ているとおもしろいですよ。

あと、お察しの通り、転職エージェントは使いませんでした。なぜなら、

  • 労働条件にこだわりたかったため、自分でゆっくり吟味したかったから

  • 転職のプロに「転職はむずかしい」とか「無理」といわれると揺らいでしまいそうだったから

  • 時間がもったいないから

です。もしかしたら親切なエージェントさんもいるのかもしれませんが、労働条件にこだわりたかったため、エージェントさんの仕事の都合でなし崩し的に微妙な企業に応募されてしまうと時間も奪われるし、もし断りづらくなったら最悪です。
また、未経験からSEに転職することはむずかしいことだと自覚できていたため、改めて他人から「無理だ」といわれる機会をなくしました。プロが「無理だ」といってもどうにか見つけるつもりでいたので、その時間もアドバイスも自分にとっては不要だったのです。

とにかく自分にとって重要な労働条件を守りつつ、いろんな求人サイトで大量に情報を集め、応募したい会社を3つに厳選しました。

4. 独学の成果を手土産に応募する

結果的に3社に応募して2社から内定をいただきました。

そのうちの1社の内定を承諾して晴れてSEとして働き始めるわけですが、社長に採用の理由を聞いてみたことがあるんです。社長いわく、「熱意を買った」とのことでした。

面接の際、ぼくは独学で作ったアプリを持参して、独学をした証拠として提出しました。アプリとしては散々なもので、見せるのが恥ずかしいくらい陳腐なものです。ですが、その成果物自体ではなく、独学でアプリを作った努力と基本情報技術者の勉強をしていた姿勢を評価していただいたようです。
ちなみに、面接時にSPIのような簡単なテストを受けたのですが、そのテストの成績が特別良かったわけでもなかったようです。

今、ぼくがSEとして働いていて、たまに人手不足で求人をかける際にも思いますが、基本的な能力があるなら熱意や人柄が重要だなと思います。誠実で、自立して熱意高く働いてくれる人がやっぱり欲しいですよね。

それを他人に証明するには言葉だけでは難しいので、成果物を提出するのがいいと思います。下手でもいいので、自分の努力の証を作る意味でつくってみてください。

内定をいただいた理由として、その会社が新人教育に力を入れたい時期だったことも関係していると思います。これは完全に運なのですが、自分が応募したい会社で育成枠があればチャンスです。

5. (発展)応募先企業で使っているプログラミング言語でアプリを作る

これはSEとして転職した1社目から今の2社目に転職するときに有効だったコツです。

応募する前に、応募先企業で使われているプログラミング言語を勉強してアプリを作り、応募時に提出してください。

SEの募集要項には、使用言語の情報(RubyやPHPなど)が記載されているはずです。それを確認できたら、急いでその言語を勉強して簡単なアプリを作って応募時に提出するのです。前述の「書籍を参考にアプリケーションを作ってみる」と少し重複しますが、応募先の使用言語を勉強するという点がポイントです。

ぼくの場合、今の会社に転職する直前に今まで触ったことがなかったプログラミング言語を勉強して簡単なアプリを作ってGithubで提出しました。「御社で使っている〇〇を勉強してアプリを作ってみました」と伝えたのです。採用いただいた後に話を聞いたところ、「行動力を買った」と評価いただいたことがわかりました。わからないながらもスピード感を持って自分でアプリ作成までこぎつけたことを評価いただいたのです。

やる気や熱意があるなら態度で示そうということですね。

おわりに

以上となります。
良い求人や会社にめぐり会えるかどうかは運しかありませんが、今掴める運を活用するための準備はしておいても損はないと思います。
頑張ってください!

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