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【後記】『URBAN RESEARCH』コラム集

これまでURBAN RESEARCHさん(以下、URさん)でコラムを書き続けさせていただきましたが、そのサイトリニューアルにより1月末をもって公開終了となります。残念ですが、むしろ書くことにおいては素人の僕に、このような機会を持たせていただいたURさんには改めて感謝。

芥川賞か直木賞を取ったら、タキシードはアーバンリサーチで新調します!笑


せっかく書き残してきたコラムなので、別のフォルダーに整理する中で読み返しているといろいろ感慨深く。。。


残り24時間切った(かもしれない)公開close前の最後のわるあがき。どうぞお付き合いいただければ幸いです。


🔳『#私の履歴書』

※OCT 18,2019公開

…記念すべき第一回。2006年に新卒としてビジネスマンとなり「とりあえずお守りのように毎日必ず持っておけ!」と上司に言われた日経新聞。その中での『私の履歴書』って連載が好きで。大企業の会長職、政治家、文化人など、ほぼ現役を退いた”大物たち”の自伝のようなもので、若い頃の失敗談とか、大プロジェクトの裏側とか、恩師との出会い・別れとか、、、記事のボリューム的にも『読む”NHK朝の連ドラ”』みたいでした。

UR編集長さんから「テーマはなんでもいいよ!」と言われ、考えた末、この憧れのタイトルにしました。(渋め)

書き始めた2019年は、ちょうど自分でPOP-UP企画を始めた頃で、きっと「変わろう」としていた時期だったと思う。過去の様々な決断をもう一度整理し、前に進む。とてもいいタイミングでのコラムスタートでした。


🔳麺がつなぐ。人と人。(イケ麺バーの原点)

※NOV 29,2019

特に「仕事人」からの反響が大きかった記事。僕が突然麺にハマるようになったもんだから、知り合いからは「なぜ?」とよく聞かれるわけで、それを書き綴った感じ。

口頭では「僕はお喋りなタイプなので、黙る時間が必要!それがたまたま”麺”だった。僕にとっての麺作りは『メディテーション(瞑想)』の時間!」と軽く説明していたけど、本当はね、話したいことなんて山ほどあるんですよ。

例えば、日々うどんやそうめんを食べているのに、「手打ち」と「手延べ」を本当に理解している人なんてほぼいない。

あらゆるものがオートメーション化・デジタル化する中で、本来の意味が忘れ去られる中で、手仕事をすることは、ひとつひとつの工程の本来の意味を体に焼き付けてくれる。なぜここで生地をねじるのかとか、なぜ寝かせるのかとか、なぜ寒作りがよいのかとか。

そんな世界にひとつでも出会えただけでも幸せ。それが僕の場合、たまたま麺だっただけ。


🔳いま、イランへ思うこと。

※JAN 20,2020公開

「アメリカの敵国に行きたくて」…そんなきっかけで渡航したイラン。ブッシュ大統領が言ってた悪の枢軸=『イラン・イラク・北朝鮮』の3つの中から選びました。(笑)

世界の旅人仲間が言っていた通り、それはもう文化的で、歴史的で、現地の人々も心優しく、記事には書かなかったけど「禁酒の国で飲んだ脱法ワイン」のハラハラした味とか、もう、思い出いっぱいの国!また行きたい。

日本はアメリカの属国なので、メディアももちろんアメリカ寄り。日本人からしたらイラン=怖いというイメージしかない。

だけどそれは半分ウソで、半分ホント。

僕にとってはテロまみれで、ストで電車もよく止まる、スリも多い、物価も高い、時にクソまずいレストランに当たり、アジア人をいまだに鼻で笑うような人がいるパリスのほうがよっぽど行くのが怖い。

「パリは安全で、イランは危険」って言う人の基準がわからんが、それはきっとメディアの功績。勝手なイメージ。願望バイアス。プロパガンダは今もこうして存在する。

戦争前の国の不思議な感覚といえば、昔読んだ本のことも思い出した。よかったらこちらもおすすめしたい。「イラクの小さな橋を渡って」


🔳那覇で昔の男にバッタリ…!

※FEB 03,2020公開

特に女性からの反響が大きかった。恋愛物の端くれのようなコラム(というか私小説)ですが、沖縄っていつ行ってもなんか魔法にかかったようになるから不思議。

僕の大好きなよしもとばなな先生の影響も多分に受けていると思います。(彼女も沖縄好きで、一見だらしない恋愛物をとても丁寧に、どこか前向きに書かれている印象)


🔳『35歳定年制』から考える年齢論~リクルートとゲイにおける命題~

※MAR 19,2020

たまにゲイネタをぶっこむ。だってそれは神様が与えてくれた天命だから。

年齢の話って実は大嫌い。特に日本人はいつまでたっても煩い。「もう30だし…」「40にもなって…」あー、また歳の話する?

でもね、逆に『テメ―の人生、35までな!』」と〆切を突きつけられて駆け抜ける生き様もいいなと思った。青年期だからこそ、それができた。

だんだんと年齢論も埃がのっていくだろう。60歳超えてマクドのクルーとして活き活き働いてもいいし、20歳で起業して年上のスタッフと事業を拡大してもいいし、50代でウーバーイーツを背負って街を自転車で駆けめぐるカモシカのような足があるなんて羨ましいじゃない。

こうして今、年齢の概念がどんどん崩れていっている。崩れていっているということは、違う概念が生まれていっている。


🔳『世界は変えられない』

※JUL 21,2020公開

コロナ禍で一番ショックだったのは、病気そのものではなく、この国の一部の大人達の振る舞いがいかにダサいかということを毎日見せつけられたこと。政治ショーなんてまさに。クーポン券か現金かも決められない。オリンピックは開催して甲子園は中止。

一番の被害者は次世代だと思う。

ただ、そうして「君たちは可哀そうだね」と言っていてもしょうがないし、自分も気付けば若者でもオヤジでもない”中間管理職”みたいな年代になっていたので、くだらない大人達は無視して、「自分も次世代と共にいかにこの世の中を楽しんで生きていけるか」を考えようと、そっちへ思考を向け始めた頃。それがのちのキッチンカー一念発起にもつながる。


🔳What’s LOVE?

-Season1『モテ期を終わらせた男』

-Season2『白昼堂々の男』

-Season3『生きとし生ける男』


私はこれを残すために物書きの場に登場したのかもしれない。計三話に及ぶ大作。誰にも侵されたくない経験。初めて、書いているときに嗚咽や涙が出るほど悩み抜きました。難産。

もしこれからの人生で良い恋愛に巡り会えなかったとしても、『僕』はこうして過去に『彼』と出逢っただけで、いい恋愛をできた人生だったと、最期言えると思う。


🔳Catch the egg ~気付きを逃すな~

※JAN 13,2021

新年らしい一発を、と思って書き下ろしたライトなコラム。

「人を鏡に自分がわかる」みたいなことよく言われるけど、まさにそうだと思う。そしてもっと言えば、「僕が面白いんじゃなく、僕のまわりの人が、僕の人生をおもしろおかしくしてくれている」とも思う。

多彩な登場人物の中で、自分の人生が進行いっているんだなと。改めて人との関わりに感謝したいし、もっといろんな人に出会っていきたい。



🔳美容男子25年史

※NOV 26,2021

これも楽しく書けた、コラムらしいコラム。自分でも気に入ってます。

ライター学校で先生に褒められたこと。それは「君には時代を切り取る力がある」って言われた。それってもしかしてこういうこと?


🔳The Doorman/断る男

※DEC 16,2021

基本的には「なるべく多くの人に届くように」と思うコラム執筆ですが、たまには「わかる人にわかってくれたらいい」と割り切って書きたくなる。その類です。(笑)

海外ネタもクラブネタも、ニッチで難しい!

ベルリン行ったことある人には「わかるぅー」となるし、行ったことない人には「ドイツって質実剛健なイメージ」というバイアスを解体するところから始めないといけない。

クラブシーンもそう。「クラブ=こわい」という偏見を持たれているわけで。

本物を見て自分の感性をダイレクトに震わせる前に、世の中の大半はきっとそんな先入観で成り立っているんだなといつも思う。


🔳キッチンカー物語

-①『原体験』(始まりにはちゃんと背景があるって話)

-②『大人になろうよ』(お金の話)

-③『ロゴデザイン編』(クリエイティブの話)

-④『愛とロマンの星』(心持ちの話)

これから、まさにこのキッチンカーをテーマに連載していこうと思っていた矢先、打ち切りの話をいただき、その点はものすごく残念でした。

しかしこのnoteでまた連載していこうと思ってます。


いやー、楽しかった。

書くって楽しい。読むって楽しい。

これからも続けたい。一見無駄なことこそ文化・芸術!文藝!


📝上記サイトがある時から『not found』となっても、また違うカタチでみなさんに御覧頂けるようアップしますので少々お待ちください。


JAN 31,2022

クスっと笑えたら100円!(笑)そんなおみくじみたいな言霊を発信していけたらと思っています。サポートいつでもお待ちしております。