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本屋をやっています

今年2月1日から本屋をやっている。とつぜん本屋をやることになった経緯は下のnote(お店のアカウント)で説明している。若干キャラが違います。

簡単に経緯を抜粋すると以下のようになる。

自宅の隣のタバコ屋さんが閉店し、テナント募集のチラシが貼り出される。唐突に(ここで本屋でもやれたら最高だろうな)と思い賃料を見ると月15万で撃沈


以前から棚借りなどでお世話になっていた機械書房さんに世間話としてそのことを話す


約1週間後、機械書房さんからメール。本屋仲間であるハリ書房さんが実店舗の一部を有効活用するため間借りで本屋をやりたい人を探しているらしいと紹介してもらう


実はそれと前後して私の会社で大量のリストラ発生。自分はギリギリ判定で対象ではなかったが、先行き不透明なことに不安を感じていた


もういっそ本屋やるか!

年末から怒濤のスピードで物事が動き、自分からするとこれはもう「やるしかない」と単純に思えるほど全ての流れがお膳立てされているようで、本当にあまり後先考えずに始めてみてしまった。

すでに本屋をされているハリ書房さんの店舗内で間借りするため、開業に際して一番ハードルが高い物件問題はクリアできた。ゼロから始めるとなると物件探し、契約までの審査、さらに初期費用・・・。どう考えても無理だから。

すでにオープンから2週間弱。現在はちまちまと古本を売りながら、1月末をもって無職になったので、知人から少しだけ文章や編集の仕事をいただきながら家賃分を稼いでいる。家賃以上の収入を今後つくっていけるかどうかは、いささか心細い。

完全な見切り発車だったが(そして案の定、日々の売上は微々たるものだが)、やっぱりやってみて良かったと今は思っている。目に入ってくる情報、人と交わす会話、出会いの幅、発信する言葉、すべてが広がった。

自分がこれまで苦手だと思っていたことは、ただ億劫がっていただけなんだなということにも気づけた。そして、やっぱり自分は本に関わるーそれが書くことなのか、編集なのか、売る側なのか、はっきりとしたビジョンは持てていないけれどー仕事の近くにいたいんだとはっきり自覚した。

お金も必要だ。実家にも帰省したいし、旅行にも行きたいし、好きな本も買いたいし、(もったいない)という理由で日常の中の選択肢を狭めたくない。そこは、いただいている仕事や、本屋を訪れてくれるお客さん、関わりのある方々と向き合いながら、自分が提供できる価値を広げていくしかないだろう。

路面店ではないため、お客さんがゼロの日もある。でも、その時間で仕事をこなしたり、自分の文章を書いたり、もちろん本棚を整えたり。焦らず、自分が選んだこの時間をまずは満喫しようと思う。せっかく、大好きな本に囲まれているのだから。

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このnoteを読んで興味がわいた方、お近くまでいらした方はぜひ一度お店へ遊びにきてください。平成初期生まれの私が、大学生くらいまでに読んできた本をメインで並べています。今のところ古本を売り、3月からは新刊の仕入れにもチャレンジする予定。お店のSNSは以下です。

営業時間:12:00~18:30
定休日:木・日
説明:古本と新刊のお店です
コンセプト:ひと休み/交じり合う/外へ
住所神田神保町3−10-31 宝栄ビル 302号室 ハリ書房内


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