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アメリカ映画「いちご白書」が、大友克洋「AKIRA」に与えた影響。(その1)

『いちご白書』(1970年)
監督/ハグマン・スチュアート
出演/ブルース・デイビソン、キム・ダービー、バッド・コート

「ノンポリ」が、「戦う本当の目的」を知るまでの成長譚。

◉◉◉

実は「AKIRA」というより、いったん、大友氏の「FIREBALL」で、「いちご白書」から、暴動シーン、不満分子と警察権力の戦いのシーンを学んだと思われる・


ラスト。大学に籠城する学生たちを、体制側は、州の軍隊をつかい「排除」する。権力の横暴!

⇑ 伝説のラストショット。ここで主人公は気づく。「ボクが何故、戦っていたのかがわかったよ。愛する君を守るためなんだ!」

バフィーセントメリーが歌う主題歌「サークル・ゲーム」は、ホントに超名曲です。

サークルゲームの詩が意味深い。

Yesterday a child came out to wonder
Caught a dragonfly inside a jar
Fearful when the sky was full of thunder
And tearful at the falling of a star

ひとりの子供が好奇心と出会ったのは、ついこの間のこと
捕まえたトンボはビンの中
雷がとどろく空に怯え
流れ星に涙したのです


~Chorus〜
And the seasons they go round and round
And the painted ponies go up and down
We’re captive on the carousel of time
We can’t return, we can only look behind
From where we came
And go round and round and round
In the circle game

~Chorus~
そして季節は何度もめぐっていきます
ペンキで塗られた子馬は上がったり下がったり
私たちは時という回転木馬に乗った捕われ人
戻ることなどできません
ただ、私たちが通ってきた足跡から、後ろを振り返るだけ
季節はめぐりめぐっては回り続けるのです
サークルゲームの中で


Then the child moved ten times round the seasons
Skated over ten clear frozen streams
Words like “when you’re older” must appease him
And promises of someday make his dreams

それから少年は10回の季節を駆け抜けて
その間に同じ数の清らかな氷の小川を滑りました
「大人になったらね」って言葉になだめられて
いつかきっと夢をかなえようと誓うのです

Sixteen springs and sixteen summers gone now
Cartwheels turn to car wheels through the town
And they tell him, "take your time, it won't be long now”
Till you drag your feet to slow the circles down

16回の春と16回の夏が過ぎていきました
おもちゃのカートは町を走る本物の車になります
季節たちが彼に言うのです
「ゆっくりと時間を楽しむのさ。今のうちだからね」
そのうちに足を引きずるようになるから
時の流れを遅くするためにね


So the years spin by and now the boy is twenty
Though his dreams have lost some grandeur coming true
There’ll be new dreams, maybe better dreams and plenty
Before the last revolving year is through

そして月日は流れ、あの少年はもう20になりました
実現させようと抱いていた夢は少し輝きを失ってしまったけれど
新しい夢が、たぶんもっと素晴らしくて豊かな夢が
生まれるでしょう
最後の年が回転し終わる前に

And the seasons, they go round and round
And the painted ponies go up and down
We’re captive on the carousel of time
We can’t return
We can only look behind from where we came
And go round and round and round
In the circle game

そして季節は何度もめぐっていきます
ペンキで塗られた子馬は上がったり下がったり
私たちは時という回転木馬に乗った捕われ人
戻ることなどできません
私たちが通ってきた足跡から、後ろを振り返るだけ
季節はめぐりめぐっては回り続けるのです
サークルゲームの中で


◉◉◉

次回につづく。。。


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