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「お尻映画祭」で、岸田森&神代辰巳のポルノ映画が、初期ゴダールが撮った「エマニエル夫人」との高い評価を得た!

「黒薔薇昇天」は、岸田森&神代辰巳版の「エロ事師たち」ですね。
岸田森のインチキっぽい関西弁がいかがわしさを際立たせてます。クライマックスで、真っ裸の岸田森が女性とドッキングしたまま、日本家屋の廊下でローラースケート履いて行ったり来たりするシーンはたまりません。
原作は藤本義一やね、ケイコちゃん、どう思う? わからんか、そうか、ではCMです。

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2018年には、「お尻映画祭(Festival du Film de Fesses)」というパリの映画祭で、神代辰巳の作品群をはじめ日本映画のセレクションも担当している。そのなかで、神代作品としては珍しいコメディ「黒薔薇昇天」を紹介した理由を尋ねると、こう解説してくれた。

 「神代のフィルモグラフィのなかでは『四畳半襖の裏張り』や『赫い髪の女』の方が評価は高い。ただ『黒薔薇昇天』は、自身を投影したような、芸術作品を作りたいという監督と彼にくどき落とされる女優の物語が、ユニークなアイロニーを醸し出しているコメディで得難い味がある。当時ロマンポルノに出演する女優を探すのが大変だったのは事実で、そうした背景も本作は反映している。また神代は俳優の演技ではなく、身体から生み出される<真実性>に注目していた監督。その意味で、本作は主演の谷ナオミに演技をさせるのではなく、真にそこに存在させることに成功した作品でもある」

 海外で本格的に評価される日活ロマンポルノを、いまあらためて観直してみるのも興味深いのではないか。(佐藤久理子)

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「お尻映画祭」ってあるのですね。
世界は広いなぁ。。。



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