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【川崎フロンターレU15での日々】

前回は【川崎フロンターレU15の日々(裏側)】として、主にピッチ外でのサッカーとの向き合い方についてを振り返りました。
正直、ピッチ内でのことよりも、確実に大事なことが詰まっていると思います。
今までのnoteの記事の中で最も長い記事になりました。
お陰様で沢山の方々に読んで頂き、InstagramのDMで連絡をくれた方もいました。ありがとうございます。
当時の事や現在、お子様の事で悩んでいることがあれば、お気軽にご連絡ください。
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さて、ジュニアユースになり、サッカー面では、どんな変化が起きたのか。
当時感じたこと、今思うことを書いていこうと思います。

何が一番変化したか。それは、【スピード】でした。
小学生の頃、どのチームに行っても足が遅いと感じたことはありませんでした。
スピードでドリブルで抜けないと感じた事もなかったし、守備でスピードで打ち抜かれるなんて、経験した事もありませんでした。
しかし、中学生になるとチームでも下から5番以内に入るほど、鈍足な選手になりました。
スピードでドリブルが抜けなくなる・逆にスピードだけで簡単にぶち抜かれる。体をぶつけられたら潰されてしまう。などなど。
これは、僕のスピードが遅くなったというよりも、周りの身体的な成長スピードに追いつけていなかったことが原因だと思います。
コートも広くなり、スペースが沢山できる分、足が遅いのは致命的でした。
10m離れた相手にも追い越されることは、ざらにありました。笑
嘘みたいな話ですが、本当です。自分の想像を遥に超えるギャップがありました。小学生の頃と同じ感覚でプレーをしていると何もかもがうまくいかない。これが、ジュニアユースになって一番苦労しました

では、どうすれば、そのスピードの差を埋める事ができるのか。
それは、常に【いい準備】をする事。ポジショニング・身体の向きなど。
例えば、守備の時は、ボールが相手に収まってからの対応の準備をするのではなく、相手にボールが収まらない様に、味方を動かしたり、相手がパスを出せない・スペースを消すポジションをとってみたり。
攻撃の時は、スピードでは勝てないから運動量で勝てる様に、オフザボール時の運動量を増やし、相手を疲れさせて、トップスピードで走れない様にしてみたり。笑
失敗した事も沢山あったけれど、常に考えてプレーをすることを意識していました。
小学生の頃は、正直、その場しのぎのプレーでもなんとかなっていました。
しかし、中学生になるとそうはいかない。だから、練習中・試合中ともに考えることをやめなかったので、【頭が疲れる】感覚がありました。
"身体は休めても頭は休ませない"
この言葉を言い聞かせながらプレーをしていました。

頭の整理(準備の仕方)がある程度、できる様になってきてから感じたのは、自分の基礎技術の低さでした。
頭では、理解しているけど、実際のプレーでは、理想通りにいかない。
プレースピードを上げていく為に、最も重要である、基礎技術が全然足りていなかった。
でも、そんな事は、昔から言われていた。小学生の頃の監督に耳にタコができるくらい、言われていた。
だけど、その当時はスピードと小手先の技術でなんとかなっていたので、真剣にその課題と向き合おうとしていなかった。

中学生になって、改めてボールを丁寧に扱う事を練習した。
ドリブル(ボールタッチ)の練習も、キックの練習も。当たり前の練習を改めて丁寧にやった。この練習がすごく自分に効果があった。なぜなのか。
今まで、散々やってきた練習を改めてやって、なぜ、効果を感じたのか。
それは、【自分に必要】と感じているかどうか。
この時の僕は、"まずい”と思ったから、何をしなければいけないか考えて練習した。今までのコーチがやってくれていた練習を思い出して、どんな練習が今の自分の課題に合っているのか。まずは、その引き出しを開けることを考えた。

それからは、チームでの練習も、練習の意味を考える様にした。
なんの為にコーチはこの練習を設定しているのか。自分なりに考えて、自分の課題と照らし合わせながら、練習に取り組んだ。
そうすると、その練習がまた一つ自分の引き出しを増やす事になった。
指導者として、今意識していることは、選手達の引き出しを増やすこと。
選手が考え始めた時にその引き出しが開けられる様に。


つまり、中学生になって、小学生の頃と変わった事は、【考えてサッカーをする】習慣が身についた。サッカーのプレー中だけではなく、サッカーにつながる全てについて考えた。
僕は、身体的に不利な立場だったからそうするしかなかった。
でも、1つ言えることは、身体的な能力はいずれ追いつく。
だから、現時点で身体能力的に抜けている選手もいつか壁にぶつかる。
だから、できるだけ早いうちに考える習慣はつけておいた方がいいと個人的には思う。どうせ考えることに終わりはないから。頭の良い選手・悪い選手=考え方を知っているかどうかだと思う。

考えさせる為には、見守る(放っておく)ことも必要なのかもしれません。

では、また次回お楽しみに。







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