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山行記 その0〜何故だかまた登ることにした〜

三十年ぶりに登山を再開することにしました。みたいなおじさんが一番遭難する確率が高いのだそうで。

まず、体力が落ちていることに気付いていない、認めようとしない。なまじっか若い頃に経験があるものだから、やたら自信過剰で人の言うことを聞かない。つまり周囲と自身の変化に対する自覚がない。だから道に迷ってもこんなはずないとがしがし進んでしまったり、無理して怪我したり落っこちたりと、周りに迷惑をかける。で、反省すればいいものを、負け惜しみなのか、根性第一世代だからなのか、リベンジを狙ってまた登ろうとする。まったく困ったものですが、あら私のことかしら、とつい我が身を振り返ってしまいます。

まあ何を始めるにしても歳が歳ですから色々とリスクはあるのでしょうが、生活と時間に少しだけ余裕が出てきて、思うままに体を動かせるのはあと何年くらいなのだろうと思ったら、途端に若かりし頃思いを寄せ、足跡を標した北アルプスにまたどうしても行ってみたくなったのです。
というわけでもう一度山を目指すことにしました。

二十一の頃登った奥穂高岳を含め、今年の目標は穂高四座と定めて、技術と体力、時間と天候そして諸々のしがらみと闘いながら、制覇してみたい。
妻と息子からは徐々に、と厳命されているのでまずは初級編として来週燕岳に登ってみます。さてどうなるやら。


写真は足慣らしで先月登った残雪期の美ヶ原。裏山みたいなものなので登山のうちには数えません。散歩ですね、散歩。(こういう自信過剰が一番危ない)

美しの塔
王ヶ頭


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