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愛しい人格とともに生きる

こんげー、わたげの本音です。

今回は、解離性同一性障害で増えた、
人格と共に生きることを決めたお話です。


私が解離性同一性障害を発症したのは、
2023年7月。

はじめに出てきた人格は、
9歳、14歳、19歳の3人でした。

彼らは、それぞれ私の辛い記憶を持っていて、
私の意志とは関係なしに交代しては、
私の恋人とお話をしていました。

自分じゃない人間に体を乗っ取られ、
操られている感覚、
その間何をして何を話したか
分からない感覚がとても怖くて、
気持ち悪くて仕方ありませんでした。

だから、私は3人のことを
「気持ち悪い」「嫌いだ」と言っていました。

恋人が人格とお話することも、
一緒に過ごすことも嫌で嫌でたまりませんでした。

またある日、13歳の人格が出てきました。
続いて4歳、16歳と人格が出てきて、
計6人と私の中に人格が生まれたのです。

6人になる頃には人格の存在にも、
体を乗っ取られて操られる感覚も
慣れてしまいました。


人格とは一体なんなのか。
なぜ私の中に生まれて出てきたのか。

いまだに科学的に解明されていない障害が不思議で、
気持ち悪くて仕方なりませんでした。

しかし彼らの様子を聞いていくうちに、
考え方が変わってきたのです。


例えば、14歳の子は
東日本大震災の記憶を
持っていました。

私にとって、東日本大震災はトラウマで、
PTSDという障害を発症するほどでした。

そのときの詳しい記憶を、
14歳の彼は代わりに受け持ち、
私の負担を軽くしてくれているのです。

常に私のことを心配し、
何かあったら飛び出してきて
助けてくれるのです。

「僕はわたげを守りたいんだ」と話していたと、
カウンセラーさんから聞きました。

彼の言う通り、私が辛いときに
必ず出てきて落ち着かせてくれました。

私をストレスから守ってくれているのです。


人格は、私を守るために現れた。
そう感じた出来事でした。


最年少の4歳の子は、
とても甘えん坊で抱っこが大好きです。

理由は、お母さんに甘えられなかったから。

だから代わりに、人格のお兄ちゃん、お姉ちゃんに
抱っこしてもらって甘えているそうです。

私の幼い頃の「甘えたい、愛されたい」という気持ちを
彼女は持っているのです。

彼女が代わりに満たしてくれているから、
私は寂しさや孤独に襲われなくなりました。


私の代わりに、欲求を満たそうとしてくれる。

本人にはその自覚がないかもしれませんが、
人格の目的が分かった気がしました。


このように、1人1人役割があり、
それぞれのやり方で私を守ってくれているのです。

ただでさえ、当時辛かった時期を乗り越えたのに、
歯を食いしばって頑張ってくれたのに、
「今」を生きる私のために出てきてくれて、
守ってくれる、支えてくれる。

そんな彼らが、私は今はとても大きい存在で、
頼りで、大事な存在になりました。


「一緒に生きてほしい」

そう本気で考えたのは、2024年の3月頃。

過去の辛い時期を頑張ってくれた彼らに、
幸せを感じてほしい。

だから私は、幸せのために努力をするし、
幸せを感じられるようになんでもしてやりたい。

そう思いました。


人格6人には、名前があります。

4歳、ゆき。
9歳、ゆの。
13歳、なつき。
14歳、れお。
16歳、こはる。
19歳、のぞみ。

人格たちが考えたり、恋人が考えたりして
つけた名前でした。

私が名付けに立ち会っていなかったのは、
人格のことを受け入れられなかったから。

だけど今は、とても愛おしい存在で、
大好きで、大切な存在になっています。

だから名前を公開しました。

今後は、Youtubeに登場させてもいいかもしれない。
そう思っています。

彼らの語りたいことを、そのまま載せるのも
ありかもなぁ、なんて。

彼らが望めばの話ですが。


正直いって、人格のことを受け入れ、
大好きで愛おしい存在になるとは
思ってもいませんでした。

そもそも解離性同一性障害になるなんて、
夢にも思っていなかったのです。

ここまで受け入れられるようになるまで、
いろんな葛藤がありました。

たくさん悩み、泣きました。

だけど、過去に頑張ってくれた上に、
今も私を守ろうと頑張ってくれる彼らに、
愛情が沸いてよかったと思っています。


私たちは共存の道を選びました。

人格だから、もしかしたら消えて
いなくなることもあるかもしれない。

それまでできるだけ一緒に、
私を入れて7人で一緒に
生きていきたいと思っています。


今回はここまでです。

最後までおつきあいいただき、
ありがとうございました。

それでは、おつげー。


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