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【オススメ書籍】学びとは何か 〈探究人〉になるために

学びとは何か?という書籍を購入。

認知科学領域から、学ぶという領域について書かれた書籍。

子どもの言語獲得における過程に着眼し、人がどのように学習をしていくのかを見ていく。

◼️この本を読むと良い人

 ・学び・探究というキーワードに興味がある方
 ・子どもにおける学習過程に興味がある方

◼️この本で学べること

 ・人が学ぶ前提となる枠組みは何か。
 ・人はどのように学びを深めていくのか。
 ・普通の人と熟達者の違いは何か。

◼️メモ

人が何かを学ぶ時は、前提となる枠組み(スキーマ)が前提にある。

行間を補うには、前提となる枠組み知識(スキーマ)がいる。
文化の違う物語を聞くときには、前提となる文化・慣習知識がないと理解できなくなってしまう。

人は何かを学ぶとき、必ずすでにもっている知識を使うことになる。
このスキーマが理解できないと、理解できないし、記憶もできないという。
代表的なスキーマの1つが言語であり、巨大な知識システムである。

言語ごとにある異なる部分で表現の幅があった場合に、顕著。
例えば、中国語における体のある部分で支えるという動詞は、20種類以上ある。日本語とバリエーションが異なり、この支えるという事象を中国語ほど微細に捉えることはできない。

物事を熟達にしていくにはこのスキーマを壊し、修正していくことが必要。

②熟達者の特徴は、識別力

これまでの圧倒的な知識により、状況を識別する。
状況をそのまま記憶するのではなく、自身の持っている知識で認識・判断すること。

棋士と一般の人が盤面を見て、どのような状況把握をして、筋の良い手を考えるかどうかの違い。

それは、普通の人が見てもわからないものについて、審美を判断する豊かな心的表象を持っているかだという。

心的表象を養うには、膨大な事象に触れ、触れるだけでなくその違いをこまめに捉え、体験・判断をすることによって磨かれていきそう。

また、知識観の変遷は、絶対主義、相対主義、評価主義に変遷するという。

知識は変わらない事実として捉える絶対主義から、様々な捉え方があるという相対主義。
そこから、知識はあくまで仮説であり、実証されるものとして捉えるようになるという。

静的なものとして捉えるのではなく、動的なものとして捉えているかという違いは大きな川になりそう。
動的なものだとして、自身のスキーマを修正・磨き続けられるか。


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