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#49 飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
この記事を書いている時点ではまだ世界遺産委員会への推薦書の提出もなされる前なのですが、順調にいけば2026年の世界遺産委員会にて審議される予定の『飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群』の構成資産を巡ってきました
1.石舞台古墳
1辺50mの巨大な方墳で、墳丘の上部が失われたことで石室の天井石が露出しているという古墳です
写真では分かりにくいのですが、現地に行ってみるとそれとは築かないほどの方墳の上
#48 世界遺産訪問記(マカオの歴史地区)(2023/11/7)(3)
(承前)
22.聖アントニオ教会
マカオで最も古い教会の一つであり、イエズス会修道士が最初の拠点を築いた場所でもあります
1560年以前は竹と木で造られていましたが、後に石造りによって数回再建され、現在の外観および規模は1930年の再建によるものです
正面のファサードは新古典、堂内や祭壇はバロック様式で、かつてはポルトガル人に人気の婚礼場所だったそうです
23.カモンエス広場
カモンエス広
#47 世界遺産訪問記(マカオの歴史地区)(2023/11/7)(2)
(承前)
9.聖オーガスティン教会
1591年にスペインの聖オーガスティン修道会によって創建された教会です
昔、大雨の際に椰子の葉を使って屋根の補強をしており、その葉が遠くから見ると風に揺れる龍の髭のように見えたことから「龍髭廟」の呼称もあります
中央の主祭壇には「受難のイエス」像が祀られています
10.ロバート・ホートン図書館
香港の豪商、ロバート・ホートンの旧宅であった建物ですが、彼の
#46 世界遺産訪問記(マカオの歴史地区)(2023/11/7)(1)
記事投稿の頻度がかなり下がってしまっており、2023年の訪問記が全然すすんでいません、申し訳ないです
というわけで、2023年11月にマカオ訪問したときの記録になります
先日掲載の百舌鳥・古市古墳群は翌日に関西空港から香港に飛ぶ前日の記録になり、今回のマカオは出張の予定をやりくりして半日時間をつくっての訪問になっております
かなり無茶なスケジュールなのですが、1日でマカオの構成資産を全件踏破し
#45 世界遺産検定の勉強法(11)
以前に世界遺産検定の勉強法ということで、(1)と(2)で主に1級受検に向けての対策、(3)~(10)で主にマイスター受検に向けての対策の記事を書かせていただきました
次の検定に向けて現在学習を頑張っている皆さんはすでにお買い求めになられた方も多いと思うのですが、先日1級の公式テキストが全面改訂となり、大幅に増補されました
従前は上下巻の二分冊だったものが、上中下の三分冊となり、特に基礎知識と日本
#44 徒然と駄文(4)
最近週1くらいでしか記事書いてないので、駄文シリーズ久しぶりになってしまいました
せっかく読んでくださってる皆さんがいらっしゃるので、もう少し執筆の頻度を高めていこうと思っております
■ここ最近のこと
で、最近の活動なんですけど、仕事は別にして、世界遺産関連で7割くらい、夏に受ける予定の別の資格の勉強で2割くらいを真面目な活動の時間として使ってるイメージです
余暇時間のすべてを勉強に使っている
#43 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(5)
5回にわたってご紹介してきた百舌鳥・古市古墳群ですが、今回でようやく最後になります
33.誉田丸山古墳(ごんだまるやま)
応神天皇陵古墳の北側の堤上に築造された、墳丘径50mの円墳です
裾の円筒埴輪列のほかに、家や盾などの形象埴輪も出土しています
ここから発見された金銅透彫鞍金具などの遺物は国宝に指定されています
34.応神天皇陵(誉田御廟山)古墳(おうじんてんのうりょう)
古市古墳群で最
#42 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(4)
引き続き百舌鳥・古市古墳群の紹介ですが、今回から古市エリアに入ります
25.允恭天皇陵(市野山)古墳(いんぎょうてんのうりょう)
3段の墳丘を持つ全長230mの前方後円墳で、両側のくびれ部分には造り出しが設けられています
築造時は二重の濠を持っていたそうです
26.鍋塚古墳(なべづか)
仲姫命陵古墳の北側の堤に乗るような位置にある方墳で、仲姫命陵古墳の陪冢の一つと考えられています
現状では
#41 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(3)
今回も引き続き百舌鳥・古市古墳群の紹介です
20.いたすけ古墳
履中天皇陵古墳と御廟山古墳の間に位置する古墳で、3段の墳丘を持ち南側には造り出しも設けられており、墳丘長も146mある比較的大きな規模の前方後円墳です
1955年に宅地造成による破壊の危機に直面しましたが、住民による保存活動で国の史跡に指定されたという経緯を持っています
南側の濠に残る橋桁は宅地造成の際に架けられた橋の名残だそうで
#40 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(2)
前回からの続きです
百舌鳥・古市古墳群、構成資産めちゃくちゃ多いんですよね
10.茶山古墳(ちゃやま)
仁徳天皇陵古墳の中堤と一帯に作られている円墳です
外濠越しにしか見られないのでこの写真ではほぼ何か分からないですね
こちらとこれの東隣の大安寺山古墳は濠に挟まれた堤の上に作られており,仁徳天皇陵古墳とは相当に強い結びつきを持っているのでしょうが、詳細は分かっていないようです
11.大安寺山
#39 世界遺産訪問記(百舌鳥古市古墳群・2023/11/5)(1)
しばらく投稿をサボってました、すみません
だいぶ訪問からは時間が経ってしまっているのですが、2023年11月に百舌鳥・古市古墳群に行ってきました
1.収塚古墳(おさめづか)
JR阪和線の百舌鳥駅を下りてすぐのところにあります
仁徳天皇陵古墳の陪冢の一つで元々は帆立貝型だったそうです
周りの堀と前方部は現在は残っていないのですが,地面のブロックの色を変えて当時の形が表現されています
2.百舌鳥
#38 世界遺産について考える(4)「遺産」ということば
割といつも理屈くさいのが多めな感じなので、今回は少し軽めの内容にしようと思います(書いてるうちに結果的に面倒くさい文章になったらごめんなさい)
■世界「遺産」
世界遺産って、英語の「World Hertage」をそのまま和訳した言葉です
一般的な理解としては『世界遺産=人類共通の宝物』とされていて、検定のテキストでもそれを前提としてますよね
なんで「遺産(heritage)」なんだろうって思
#37 世界遺産の勉強法(10)
少し時間が空いてしまいましたが(7)から(9)までの内容を踏まえて、例示した過去問についての答案を作ってみました
マイスター試験については回答例や模範解答が示されないので、今回の記事の内容については、「この通りに書けば合格します」という内容ではありません
あくまで私の考える方法にて作成した回答例の一つに過ぎませんのでご了承ください
■問題(2022年7月検定)
紛争や戦争などがあった際に、軍事
#36 世界遺産について考える(3)真正性
久しぶりに小理屈をこね回す記事になります
裏付けがあってというわけではなく思いついたままに書いてますので、内容について気分を害される方がいらっしゃるかもしれませんがご容赦ください
■世界遺産における真正性
世界遺産に登録される文化遺産については、「真正性(Authenticity)」が保たれていることが条件とされています
元々の形態やデザインだけでなく材質や工法なども含めて本来の価値を有してい
#35 世界遺産訪問記(ボローニャのポルティコ群(2)・2024/2/2)
(承前)
■サンタ・カテリーナ
サンペトリーニオ聖堂から西に800mほど離れたサンタカテリーナ通りのポルティコ群が構成資産の一つとなっています
ボローニャで最古級とされるポルティコ群で、各建物においてバラバラに建造されたのかそのデザインや高さなどもまちまちとなっています
柱部分は石造りですが、ポルティコの天井を支える梁の部分にては木造のものも多く見られます
全体的にポルティコの天井が低いため、
#34 世界遺産訪問記(ボローニャのポルティコ群・2024/2/2)
こちらも2月初めのイタリア出張の際に訪問したボローニャの記事です
時間が限られていたので一日でラヴェンナとボローニャとを巡るという強行軍だったのですが、街の雰囲気だけでもお伝えできればと思います
■ボローニャってこんな街
ミラノとフィレンツェの間辺りに位置していて、人口39万人、面積140㎢の街です
人口規模でいうと神奈川県横須賀市、面積でいうと同じく神奈川県の川崎市と同じくらいの大きさです