蝉の声がする
とんでもない勢いで雨が降ったり、そうかと思えば強い日差しが差したりと不安定な天気の1日でした。天候に波があるとそれだけでめちゃくちゃ疲れてしまう。
村谷由香里です。
noteをご覧いただきありがとうございます。
台風が過ぎたら夏がきそうですね。
今日は久しぶりに外に出ました。わたしの家から投票所までは往復30分弱くらいかかるんですが、並木道を歩いていると蝉時雨が絶えず聞こえた。
わたしには怖いものがいくつもありますがそのひとつが蝉です。飛び方が不規則なのが怖い。あと子供のころ網戸にくっついて鳴いてるのを追い払おうと思ってつついたら、一度飛び立ったあとに網戸のわずかな隙間からわたしに向かって飛んできたのがマジでトラウマです。
人並みに虫は怖いんですが中でも蝉はトップクラスですね……姿さえ見えなければ夏の舞台装置としてあまりに優秀なんですが……。
ちょっと前の記事で、夏は体温と気温が同じくらいになるから世界と自分の境界が曖昧になるという話をしたけれど、蝉の声が耳の奥まで浸透してしまうのも、世界をぼんやりとさせる要因になっているような気がする。
それは降り続ける雨音とか、浜辺で聞こえるさざ波の音によく似ています。空間を一緒くたに包み込んでしまう、絶え間ない音。夏の空気を満たす音。
夏という季節が妙に特別なのは、夏だけが持っているものが多過ぎるからかもしれませんね。暴力的で容赦のない、美しい季節が来る。
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