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美術展感想垂れ流し備忘録 -モディリアーニ展-22/4/10

2度目の大阪中之島美術館。

モディリアーニの作品を中心にその時代の他の画家の作品も。とても良い時代のパリで活動していたので有名な画家の絵が集まっていて、作品点数も多かった。他の芸術家との人間関係などが分かるようにしたストーリー性がある展示でとっても見応えがあった。

モディリアーニは20世紀初頭のベル・エポックにパリへ。モディリアーニが活躍したの1910年代でエコール・ド・パリ(パリ派の芸術家)に分類される。
この時代のパリは都市の規模が小さく色んなジャンルの人が自由に交流していてモディリアーニもそうだった。
セーヌ川右岸のモンマントルの洗濯船(フランス出身)と左岸のモンパルナスの蜂の巣(ユダヤ系外国人)とかの集合アトリエで若い芸術家が交流していた。

Chapter1
初期のモディリアーニ

パトロンの男性の肖像画を描いたり、
アフリカの仮面に関心があり彫刻を作成するが彫刻は材料費が高く方向転換。
(実物の展示はなかった)

Chapter2
1910年代のパリ芸術

・モディリアーニの自画像
目を瞑ってる、のちの目を塗りつぶしてるスタイルへの繋がりを感じる。

キュビズムの作品数点
キュビズムの画家はピカソの他にもたくさんいるけどやっぱりピカソの表現は別格な気がする。
物体と物体の間の空間の処理の仕方が好き?

・キスリングとモディリアーニのルネの肖像
モディリアーニと同じ人物を描いていても作風の違いがあり面白い。
モディリアーニが描いた方は男性的で男性の服を着ている。
(ルネは登場流行していたギャルソンヌスタイルという男装をしている新しい時代の女性だったそう。)

・藤田嗣治の自画像
金色の輪っかのピアスにキノコ頭、丸眼鏡で現代にもいるなあと思って面白かった。猫の人の認識だったけどこういう感じだったんだと思った。

Chapter3
モディリアーニといえばな肖像画。
1914年ごろからモディリアーニの特徴の
細長い首、瞳のない塗りつぶされた目が登場する

・少女の肖像
顔が同行した友達のお母さんに似ている

・ポスターにもなっていた座る裸婦
顔がわたしのお母さんに似ている

この展示の副題は愛と創作に捧げた35年間。
最後の3年を共に過ごしたジャンヌ・エビュテルの、大きな帽子を被ったこの絵が1番好きで今も部屋にポストカードを飾っている。


・モディリアーニの横たわる裸婦
モディリアーニの肖像画は抽象性が高いのが多いけどこれは顔も裸体の質感もリアル、胸やお腹の肉感とか。公衆道徳が理由に展示が中止になったらしい。

・モディリアーニの少女の肖像
世界初公開だそう。

所蔵していたグレタ・ガルボはめちゃくちゃきれいな女優さんで、
早くに引退して立派な自宅に美術品をたくさんコレクションしてたそう。
そんな素敵な人生が世の中にはあるのね🥺

グレタ・ガルボ邸の写真の写真


ベル・エポック好きなので、改めて学べたことが色々あって良かった。モディリアーニのこともたくさん知れて良い展示だった〜!

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