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コロナ対策デザインの意匠登録状況

「コロナ●●●」とは「●●●コロナ」といった商標がいろいろ出願がされているようです。コロナに便乗した商法か?という記事もありますが、コロナ対策グッズの名称であれば、便乗商法とは言えない気もします。

 コロナキラーにコロナバスター、人気漫画のタイトルをまねたとみられる「コロナの刃」まで。新型コロナウイルス感染拡大に伴い「コロナ」を含む商標の登録出願が相次いでいる。・・・。コロナ禍打開への期待に便乗した商法との指摘もあり、特許庁は今後対策を講じる可能性もあるとしている。

<引用:『「コロナキラー」「コロナの刃」 商標登録出願相次ぐ、便乗商法と指摘も』 2021年6月24日 京都新聞>

コロナにからめた申請は商標だけではありません。2020年に登録された意匠(デザイン)の中には、コロナ対策と思われるデザインが多数あります。

例えば、お馴染みの特許庁のJ-PlatPatでマスクとフェイスガードのデザインの登録件数を調べてみました。


マスクのデザイン登録件数は10倍以上

以下のキャプチャー画像は、マスクの分類(Dターム=C4-03)を指定して検索した結果の画面です(上の黄色い網掛け部分参照)。

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下の黄色い網掛け部分を見ると、2020年に380件のマスクのデザインが登録されたことがわかります。2019年以前は年間30~40件くらいだったので、急増っぷりが一目瞭然です。


フェイスガードのデザイン登録件数は20倍以上

以下のキャプチャー画像は、フェイスガードの分類(Dターム=J6-11)及び物品名として「フェイス」を指定して検索した結果の画面です(上の黄色い網掛け部分参照)。Dターム「J6-11」だけだと他のデザインも含まれてしまいそうだったので「フェイス」というキーワードにて絞ってみました。

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下の黄色い網掛け部分を見ると、2020年に79件のフェイスガードのデザインが登録されたことがわかります。2019年以前は平均3件くらいだったので、マスク以上の急増っぷりが一目瞭然です。


どんなデザインのマスクやフェイスガードが登録されているか気になる方は検索してみてください。