自分の文字、好きですか？
私は今、自分の書く文字が好きです。

今回は、得意だと思っていた書道で挫折した経験と、好きだけで胸を張っていいんだと思えるようになったものの、やっぱり文字を書くことを特技にして、誰かの役に立ちたいなと考えている心境を書きます。

得意だったことから自然と遠ざかっているあなたに届くと嬉しいです。
（あと、最後に少しお願いがあります！）

小学校～中学校までの特技は、即答で習字！からの挫折。

週３～４回 、毎回３時間ほどの習字教室に約７年間通った日々。
大会前は泣きながら書いて、１つの題字で１回スランプにはまらないと逆に安心できないような感覚になったり（笑）あれだけ書くとやっぱり上達するよなあと自分でも思うし、賞もたくさんもらいました。

そして、高校で入った書道部。

個人的な見解ですが、習字は習うもの（義務教育的）、書道は創るもの。まったく勝手が違いました。もちろん、書道の中には手本に忠実に書くことが求められる書体もあります。私がぴったりはまる作風に出会えなかったことも事実です。

習字教室で培った筆遣いや集中力は活きます。でも、鍛えた基礎は時に足かせになったり、手本どおりに書くことが正解じゃなかったり。
結局、大学受験シーズンまでの２年ちょっとでは技術を叩き込むことができず、大学では自然と書道を避けるようになりました。

５年ぶりに、やっぱり文字を書きたいと思った出来事

ある日、友人から「夏祭りイベント用のちょうちんに文字を書いてほしい！」と頼まれ、筆をとる機会がありました。

筆法はめちゃくちゃだし、バランスも悪い。
でも、友人は喜んでくれて、私自身も「なんかいいじゃん」と思えたんです。自分の中の書道のイメージが、少し変化した気がしました。

それから、地域の方々を対象にしたワークショップで「くらしと文字」と題し、講師役を引き受けることに。

当日の様子はこちらに詳しくまとめていただいているので、ここでは個人的な感想を。

参加者の方に「書道教室は何を教わるのかわからない。書き方じゃなくて、こういう面白い書体を知る場所が欲しい。」という言葉をもらったんです。

…目から鱗！

「上手より丁寧」をタイトルに開講したワークショップでしたが、内心は「字が上手い人（上手くなりたい人）が来るのでは」「書き方講座みたいになるかも」と思っていました。
でも、当日は、紹介した文字や考え方を素直に面白がってくださる姿がありました。
書道に触れたい人の目標が上手くなることとは限らない。改めて気付かされたひと時でした。

なんで、書道向いてなかったんだっけ？

改めて、なぜ私は書道に向いていないと思ったんだろう？
理由を考えると、

賞がまったく取れなかったから

これしか思い浮かばなかった…（書きながらびっくり）。

なんてちっぽけな理由なんだと思いましたが、それもそうですよね。習字に一生懸命だったあのころは、「賞を取ること」が、きれいで正しい字を書けたという唯一の指標だったんだから。

みなさんにもありませんか？
「センターじゃなかったから、私はダンスが下手だった」
「レギュラーじゃなかったから、自分はバレーに向いていなかった」

本当に努力した人にとっては、習字と書道の違いは１つのギャップであったにすぎず、今も堂々と書道と向き合っているのだろうなと思う自分がいます。
でも、それっていったい誰なのだろう？
もしいたとしても、私が書道を再開しないきっかけにはならないのでは？
次の記事を読んでそう感じるようになりました。

私が書道から逃げた過去があっても、書道を再開することに許可を出していいんだな。そんな気持ちになりました。

「好き」でも100点だけど、やっぱり「好き」より「得意」でいたい。

「好き」の感情はとても大切だけど、自信を育てるのが下手な私の性格上、武器にするにはちょっと弱いなあと感じています。
いくつもある中から選ばれることが、得意の必須条件じゃないと分かったからこそ、そしてやっぱり、自分の中で書道を頑張ってきた自負があるからこそ。
私の文字に多くの接点を持たせて、自分が「なんかいいじゃん」と思える機会を増やすために、書き続けようと思います。

これからの抱負

①とにかく文字をきれいに書くこと
②デザイン性を持たせた文字を書くこと
どちらもやってみたいなと思っています。

そのためにも、字を習う場所（インプット）、誰かのために字を書く場所（アウトプット）探しを進めていくぞ！という気持ちでいます。

《最後にお願い》
まだ、透過したデータをお渡しするくらいしかできませんが、字を書いてほしい機会があればぜひ教えてください！
まずは繋がりのある方から始めていけたら、と思います。

字を書くことを好きでい続けられるように。
一歩ずつ頑張ります😌🌱