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【マーケット動向】ドットコムバブルとAIバブルについて考える

≪動向整理≫

・現在何が起きているかというと、AIによるイノベーションであり、革新的な新技術が生まれています。これは、1990年代後半から2000年前半の間で起こったドットコムバブル時以来のイノベーションとなります。

・ドットコムバブルとは、インターネット関連企業に対する過度な投資と市場の過熱を指します。この期間、インターネットの商業的可能性に対する楽観的な見方が広がり、多くのスタートアップ企業が設立されました。これらの企業は、従来のビジネスモデルや収益性を問わず、高い株価評価を受けることが多かったです。バブルの最盛期には、これらの企業の多くが株式公開(IPO)を行い、その結果、一夜にして紙上の億万長者が多数生まれました。しかし、多くのドットコム企業が実質的な収益モデルを持たずに運営されていたため、2000年に入ると市場の信頼が急速に失われ始めました。この信頼失墜は、株価の大暴落につながり、多くの企業が倒産し、投資家に大きな損失をもたらしました。

・下記に年別ごとの各指標推移(S&P500、NASDAQ100等)を記載します。①~③について順次説明します。

図1:年別ごとの各指標推移

①:1995年から10年間の各指標推移を記載しています。1995年から2000年はドットコムバブル期間です。
現在を起点に、S&P500の30年平均リターンは年約11%、20年間平均リターンは年約10%です。NASDAQ100は30年、20年共に平均リターンが年約13%です。いかにドットコムバブル時のリターンが高かったかわかると思います。なお、ドットコムバブル時の金利については高い水準で推移していました。

②:1995年から2000年のパフォーマンスはS&P500が131.6%(平均26.3%)NASDAQ100が209.5%(平均41.9%)と驚異の数値でした。反対に、バブル崩壊後の2000年から2002年のパフォーマンスはS&P500が-46.5%、NASDAQ100が-91.9%と悲惨な結果となっています。

③:2022年から現在までの推移です。もしかしたら、『2023年がAIバブル始まりの年』となるかもしれません。2022年11月30日にOpenAIのChatGPTがリリースされました。これは、自然言語処理と機械学習の分野における大きな進歩を示すものであり、幅広い話題についてユーザーと対話できる能力を持っています。
 我々が日常的にAIを利用する環境は未到来ですが、近いうち頻繁に利用する可能性があります。その場合、1995年から2000年のようなバブル相場が今回も訪れているのかもしれません。

 以上のことから、今回のAIバブルがドットコムバブル時期と類似する可能性があると考えています。
 一方で今回のAIバブルが個人消費の悪化を生む可能性についても考えられます。

・AIと雇用の関係は、AI需要増加=雇用需要減少だと考えています。既にGAFAMでは5万人超のレイオフが行われております。AIによる自動化と効率化は、GAFAM以外の企業においてもレイオフを多発させる可能性が極めて高いです。
 ポイントはレイオフされた人達のどこにポストがあるのか?という点です。おそらくAIに変わる人はどの企業でもカテゴリー的には一緒でしょう。その結果、労働人口飽和、個人消費や債務の履行不可の状態となり、景気が悪くなる可能性が高いです。
 ではAIバブルの終わりはどう見極めればいいのか?ということですが、現時点では下記に注力をしたいと思います。

①AIに必要な入口部分の半導体企業(NVDAやAMD等)の決算内容。

②クレカ債務の延滞件数。

 バブル相場では視野が狭くなると思うので初心を忘れずに投資をしたいと思います。

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