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映画「52ヘルツのくじらたち」にやられた話

そんなこんなで気になっていた映画「52ヘルツのくじらたち」を見たので、大きなネタバレをしない程度に、簡単なレビュー的な何かを。

あらすじ

人生の大半を母親に奪われて疲れ切ってしまった主人公。
その後に救われて自由に生きたつもりが、やっぱりまっすぐは歩けなくて何度も転ぶけど、それでも隣で支えてくれた大切な人、前へ前へと引っ張ってくれる人、手を引いてあげてたつもりが後ろから推してくれる人が居て、その先が平坦じゃない事は予感しながらも、前へ進む。そんな物語。

感想・総評

まー泣いた。それが感動だったのか悲しさだったのか悔しさだったのか、いとしさだったのかせつなさだったのか心強さだったのかwith Tだったのかわからない。あるいは全部だったのかもしれない。

1つの感情ではなかったのは確かで、前向きになれた一方で、モヤモヤとした闇というかシコリというか宿題というか何かを残されてしまう。そんな体験だったように思う。

それでも言える事は、めっちゃ良かったし、
クソみたいな人生でもとりあえずまぁ前に進もうという気持ちになれるし、こんな風に感情が揺さぶられる体験を求めて映画や小説を見てるところがあるので、個人的には100点の映画でした。

根底にあるテーマとか

主人公側にいる優しい人たちも、苦しめてくる意地悪な人たちも、何ならあの映画を見てる私たちも、たぶん全部ひっくるめて「52ヘルツのくじらたち」なんだと思った。

おそらく誰しもが、自分の許容量を超えた分だけ誰にも聞こえない声を漏らしながら生きてる。

その中で聞こえないはずの声を聴いてもらえた人が居る一方で、誰にも届くことなく大人になった人も居る。

それが人生に大きく影響のあった人もいれば、何事もなかったかのように平気でいられる人、もしくは平気を装える人もいる。

その違いがあるだけで本質はみんな一緒だというのが根底にある気がした。

「あんな事した奴と主人公が一緒なのかよ」と思う人も居るのは理解できる。でも、主人公だってあの時救われないままでいたらバラ撒いたであろう不幸の悪質性は大差がないし、誰しもがどちら側かになっていた可能性があるんだと思う。

ということで。

これ以上思考を整理していくと、どんどんネタバレする方向になりそうなので一旦この辺で。また気が向いたらネタバレ編書くかも。

ひとまず言える事は、
感情をぐちゃぐちゃにして、過去にあった失敗とか後悔を思い出して、しばらく頭を抱えて横になってジタバタしたい人におすすめな映画でした!(どんな紹介だ)

最後に

普段は配役に演じる人の属性を乗せたくなくて、あまり俳優とか声優とかの顔・声・名前は積極的に覚えておきたくないタイプなんだけど、あまりにも演技がよすぎて、あまりに人間的な表現力というか魅力にあふれていて、主人公の女優さんの名前は調べてしまった。「杉咲花」さん。他の作品も見たい。

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