弱さでつながる
”私たちはきっと、「強み」とか「得意なこと」で人とつながろうとします。それを活かし合うことがいい社会なのだと。
もちろんそれもよいと思うのですが、それだけではきっとつらい。
だから、「弱さ」でひととつながることができて、逆にそれが強さや生きる力になっていくというべてるの考え方は、社会にとってとても大事なことだと私は思うのです。”
べてるの家の記事
過去の記事ですが、この文章を読んで、よくお友達に「学校で嫌なことある?嫌いな人いる?」と聞く息子を思いました。
息子は、みんなと同じことを同じようにすることが少し苦手です。
画一的な学び方ではなく、生活に即していたり、好きなこと(ゲームや運動)から広げていく方法が今のところやりやすいタイプ。
先の5月で、ホームスクーリングを始めてから1年が経ちました。
時々遊ぶお友達にも、本人なりに説明しています。
一時期よくお友達に尋ねていたのが「学校で嫌だったこと、嫌いな人」のことでした。
そんなこと聞かなくてもいいんじゃない?とたしなめたくなるのですが、ぐっとこらえて様子を見ていて思ったのは、実はこの質問、お友達にとってもいい質問なのではないかということです。
「何が好き?」「得意なものは何?」
これはよく聞かれます。
でも、「何が嫌い?」「苦手なものは何?」
は日常生活であまり聞かれません。
お友達は息子の質問に「1年生の頃は楽しかったけど、2年生はつまんない。」とか、「嫌いな人いるよ。〇〇くん。」
など、たいてい何かしらエピソードを語ってくれます。
すると息子も安心して「ぼくは学校でこんな嫌なことがあった」など自己開示を始めます。
お友達から色んな解決案が出たり、話題を変えられたりしながら、壁を登ったりキックボードで競争をするうちに、悲しい記憶が少しずつ楽しいものに置き換えられていっているように思います。
息子にとってはいいことですが、お友達にとってはどうか。
もしかしたら、普段学校や家では言えないことを話せているかもしれません。彼らに尋ねたわけではないので憶測ですが。
べてるの家の記事に当てはめられる話ではありませんが、弱さの開示ってこういうことかもしれないな、とふと思ったのです。
私も、子どもや自分自身の「強み」「得意」を探しがちなのですが、「弱さ」「苦手」からつながって、そこから強みや得意が見つかるかもしれない。頑張ろうと思えるきっかけになるかもしれない。
そう思った日常の一コマでした。
最後まで読んでいただきありがとうございました^^
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