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懐かしい場所に戻って思ったこと

先日「全てのコミュニティを辞めてみて」というタイトルの投稿をしました。こんな投稿をしたのにも関わらず、2年間働いていたバイト先に戻ることになりました。ピザのデリバリーのバイトです。

ちなみに、前いたバイト先は年が近い人が多くて店長も優しいので、みんな仲が良く楽しいバイト先でした。店長が先生で、バイト仲間がクラスメイトのような教室みたいな雰囲気があります。

とはいえ僕は現在大阪に住んでいて、前いたバイト先は京都にあるので通勤に1時間近くかかります。それにも関わらずなぜそのバイト先に戻ったのか戻ってみて分かったことについて書かせて頂きます。

書き終わってから気づきましたが、ちょっと病気が入りました。

心が折れた

この前別の投稿で「バイトに落ちた」という話をさせて頂きました。4回生だし10月頃に留学に行く人なんて、雇ってくれないみたいです。

僕としてもそんな短期間のために、仕事覚えて他の人と関係性作るのなんて面倒だなと思いました。その結果、バイトに落ちた後の帰りのバスで、すぐに以前働いていたバイト先の人に連絡しました。

前のバイト先は結構人が足りてなかったので、店長は「全然いいよ!」と言ってくれました。そこで週1回程度で9月末までですが、働かさせて貰うことになりました。

「日常」が帰ってきた

あれだけバイト面倒だなと思っていたのに、久々の出勤はどこか楽しみでした。バイクを駐輪場に停めて、ロッカールームに入ると、同い年の女の人が「久しぶり!」と言って出迎えてくれました。

この日はと、同い年の男と、同い年の女の人と、最近働きだした人店長が出勤していました。初めて会う人に挨拶をしたり、僕がいない間に変わった所を聞いたりして、いつも通り働きます。

そしてバイクに乗って配達を始めました。見慣れているのに久々に見る街並みは本当に不思議な感覚がしました。既に卒業した学校に、再び制服を着て通い授業を受けているみたいな感覚です

ReLIFE

この感覚を味わったときにReLIFEという映画を思い出しました。
その映画はこんな話です。

海崎新太(中川大志)は27歳のコンビニアルバイト。実は過去のあるトラウマから、新卒で入社した会社を退職してしまっていました。人生に希望を見出せずにいたところ、謎の男"夜明了"に出会い、「見た目が若返る薬」を飲まされます。 すると、新太の見た目は高校生に。夜明に言われるがままに、"リライフ研究所"の被験者となり、高校生活を送ることになります。コミュニケーションが苦手な女子高生・日代千鶴(平祐奈)や、ちょっぴり残念な男子・大神和臣、毒舌な狩生玲奈などに囲まれた二度目の学園生活で青春を謳歌する新太。 しかし、リライフの実験期間は一年。実験の終わりが訪れるとき、新太を待ち構える衝撃の結末とは…?

ReLIFE (shochiku.co.jp)

この映画は海崎新太の言葉に重みがあって、学べるところもあるし、ストーリーも面白い本当に良い話です。27歳から学生に戻ると「」の大切さが分かるので、海崎新太の言葉には重みがあったんだと思います。

例えば男女4人で夏祭りに行くシーンなどは特に印象的に残っています。夏祭りの途中で雨が降りだしてしまい、神社の屋根がある場所で雨宿りをすることになります。

せっかくの夏祭りに雨が降ってしまい残念に思いつつも、他の人は「来年もくればいいか」と言います。しかし、それに対して海崎新太は「いや、もうこの夏は二度と来ないよ」と返します。

それを聞いた大神和臣は雨の中、外に飛び出して狩生玲奈に告白します。そして、雨の中走り出す青春過ぎるだろ!というシーンがあったりします。

僕の場合は先輩方は卒業したし、色々変わっている所はあるのですが、一度卒業した場所に戻って、日常を過ごすという点では一緒だと思います。なんか今の大切さを感じる貴重な体験をしていると思いました。

もうこの瞬間を体験することはない

僕が出勤したのは水曜日なので、そこまで忙しくありませんでした。そのため、何か作業をしながらダラダラ喋っている時間がかなり多かったです。

同い年の女の人の彼氏の悪口、最近聞いている音楽。書いていて思いましたが、ほぼ何話したが覚えていません。でもなんか楽しいんです。この空気感を味わえることは、普通はないと思います。

例えば、同じクラスで仲が良かった友達と久々に集まって、飲み会を開いたとします。思い出話や、今やっていることを話したりして、それはそれで楽しいと思います。

しかし、教室でダラダラ喋ったりする空気感とかは二度と味わえないんです。「あの授業の課題だるい」「今日部活休みやから遊ぶ」「あいつとあいつが付き合った」そんなリアルタイムのバカみたいな話はできません。

だから「卒業しても会える」「また集まればいい」とか、簡単に言いますが、今と全く同じ楽しさを味わうことなんて、どう頑張っても不可能です。だから「」を大切に過ごしていかなければなりません。

おわりに

なんか色々書いてきましたが、僕は飲みとかに人を誘うのが照れくさくて得意じゃないので、こういった形で懐かしい人たちと話せる場を設けられたのは、自分なりのやり方として良かったと思います。

また同窓会とかだとどうしても「お前あの時~」という昔話が多かったり「今は~やっている」というような、昔から今の空白を埋めるだけの話が多かったりします。

今回はそうではなくて「」を語れるような現在進行形の同窓会に参加できた感覚があって、とても良かったです。僕の「老害になりたくない」という価値観にとてもあっていたと思います。

このバイト先で過ごせるのなんて、あと12回(週1回9月末まで)くらいだと思うので、ReLIFEだと思って大切に過ごしたいと思います。とにかく合う人に会いたいときに会っておきたいと思います。

本日も読んでくださりありがとうございました!

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