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【雨と物語】雨と嫌いと嫌いと、好き Part1

 雨は結構嫌いな方。だって濡れるじゃない。それに、鬱陶しいじゃない。……なんて理由を並べてみるけれど、結局は雨のその匂いを嗅ぎ、静かな雨音に耳を傾けていたりするから、私は私という人間を全然分かってない。自分のことを分かるとか分からないとかどうだっていいのだけど、この”空から降ってくる雨”に関しては、どうしても素直になれない、というか、好きなようでいて嫌い、嫌いなようでいて実は好き。……みたいな。
 なんだかどうもぐちゃぐちゃな感情を抱く。雨の何がいいのか、それをどこまでも考えようとしているときは”雨が好き”。だけど途端にそんな思考は無駄だな、なんて思って、そんなときは”雨が嫌い”。私の頭の中ではそれらの繰り返し。


 結局何が言いたいかって言われても、別に最初から言いたいことなんてないだよね。まあ、そんなこと誰も聞きたいなんて思わないかもしれないけどさ。


 でもたまには雨のことをちょっとだけ、でもじっくりと考えてみたいと思ったり。だって今日は雨の中でも”一番好きな雨”。しとしとと降る雨。強すぎもしない、弱すぎもしない、ちょうどよい速度で、ちょうどよい分量の雨。こんな日ばかりは、少しだけ雨に身を寄せてみるのだって悪くないでしょう?

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・雨と休日
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