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赤子シャトル

動けば
解け
動かなければ
固まる
それらに当てはまらなくとも
連面と続き
やがて壊れていき
その次を思い生き

そうとも知らず
真っ白くて平等なコットの群れのなか
ひたすら眠り
ひたすらなき
天井の光の白と閉じた瞼の裏の黒をいっしんに受けながら
これからを思うことなく
朝も夜もなく
なにを待つのか

眺めてみると

色彩の薄い肉の上
濃い水を溜め込んだ
水彩の黒が
天井の光を反射して
揺れて
揺れて
揺れて
ここではなくなった未来を
たぶん
宇宙にみている

明くる日は雨だった
これから
腐った未来を食むための日々で
空を閉じる
いつか
隕石になって降り注ぎ
終わり
始まる日を想いながら

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