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引き寄せの法則の盲点と心の傷。

この宇宙にある物理法則はとてもシンプルで、その基本は自分が発するものを自分が受け取るというもの。

これは言い換えると、私たちはエネルギーだから、自分が発するエネルギーが磁石のようになって、同じエネルギーを引きつけるというもの。

引き寄せの法則、鏡の法則、類は友を呼ぶ、なんていういろんな表現がありますが、どれも作用している法則は同じです。

この法則に気付いたときにやりがちなことがあって、それは、良い気分でいよう、感謝しよう、ポジティブでいよう、とすること。ポジティブでいること自体は良いんだけれど、

実は盲点になっている部分があって。

今日はそんな話をしようと思います。

全ての人が持っている心の傷

私たちって今まで生きてきた中で、どんな人も必ず、心に傷を負っているんです。

へ?なんの覚えもないな?
という人もいれば、わかる。わかる。
という人もいると思うんですが

私たちは今まで生きてきた全てのデータを潜在意識にすり込んで生きています。

そして、強く感情が動いた部分は、より強く刻まれる仕組みになっているそうなんです。

そして、0〜7歳までに思考パターン、行動パターンのベースは刷り込まれていて、自己肯定感なんかは〜15歳くらいまでに定着すると言われているので、大体この時期に何かしらの傷を負っているんですね。

うちの親、暴言が酷かった。とか、アル中だった。とか、暴力があった。とかだと、傷ついていると分かりやすいんですが

そうでなくても、うちはまあ普通だった気がするけど、、、という人も実は傷ついていることが多々あるんです。

例えば、自分はこうしてほしい!と思ったのに、親が手一杯で自分が思ったことをしてもらえなくて、ものすごい悲しみを感じたとか

妹や弟が生まれて、わがまま言いたかったのに言えずに我慢していたとか、

親の機嫌が悪くて理不尽に怒鳴られて強い恐怖を感じた。とか

自分が言ったことを分かってもらえなくて、怒りを感じた。とか

別に親も周りの人も、傷つけようとしてやったわけじゃなくても、小さい頃の自分が何かしらネガティブに感じた感情があるわけです。

これは人によって大きい小さいはあると思います。

その人の感受性の強さとか、親や周りの大人の特性とか、条件は違うので、トラウマのようになっている人もいれば、そうでない人もいる。

けれども、傷ついていない人はひとりもいないわけなんですね。

ここから分かるように、心の傷というのは、言い換えれば、過去に潜在意識に刷り込まれた感情の記憶です。

インナーチャイルドという言葉で表現されることもあります。自分の中にいる傷ついた子どもという表現ですね。

このネガティブな感情は、自分がそのネガティブさを感じているんだと自分で認めない限り、その感情はクリアになることはなく、ずっと自分の中に残る仕組みになっているようなんです。

引き寄せの法則の盲点

さてここで、引き寄せの法則(この宇宙に存在する、自分の中にあるエネルギーが磁石のようになってそれと同じエネルギーのものを引き寄せるという法則)に沿って考えてみると

忘れていると思っていても、自分の潜在意識に刻まれた心の傷(過去の感情)が磁石になって、またその感情を感じる出来事や人を引き寄せる、ということなんです。

時を超え、場所を変え、人を変え、なぜか同じ感情を感じる出来事が人生に現れます。

冷静に考えたら、状況は違うけど毎度同じような感情になってる!ってことが分かると思います。

例えば、強い怒りを昔感じた人は、要所要所でその強い怒りを感じる出来事が起こります。

この心の傷が引き寄せの法則の盲点です。

良い気分でいるようにしてるのに、なんでこんなことが起こるん?とか、ポジティブでいることに疲れたりとか、元々気持ちが切り替えられなかったりとか。

これは心の傷に目を向けていないことが理由だったりします。

ポジティブもネガティブも両方、全ての人の中に存在しているもの。どちらかだけの存在はひとりもいません。

私の中にあった心の傷

と、ここで私の例をひとつ紹介したいと思います。

私は中学生くらいから必ずと言っていいほど、年にひとり、許せない!と思う人が現れていたんです。

なんで毎年毎年、許せなくて全力で避けてしまう人が現れるのか。しかも決まってひとり(笑)
不思議でたまらなかったんですね。

ある時、人生最大に怒りと許せない!が爆発したときに、あまりに苦しくてなんとかしたくって、この思考の仕組みや宇宙の物理法則を改めて学びました。

その時に気付いたんです。

私の潜在意識に、許せない!という怒りが溜まりに溜まっていたから、また同じことを感じる出来事が起こっている、ということに。

これ、いつ刷り込まれたんかな?と振り返ってみたら、やっぱり子どもの頃で

昔、私はお父さんお母さんおばあちゃんおじいちゃんという俗にいう3世代家族で暮らしていたのですが

おばあちゃんがお母さんに悪口を言って怒っているのを聞き、それに泣いているお母さんを見て、怒りと許せない!を強く感じていたんです。

実際、おばあちゃんの作ったものは食べない、とか、おばあちゃんが買ってきた服は着ない、という、その時自分にできる最大限の仕返しをしていた記憶があります(笑)

日記にむかつく!って書いてた記憶もあります(笑)

今思えば、孫の子育てにおばあちゃんが口出しをしていたことが分かるんですが
子どもの頃の私はそれがむかついてむかついて仕方がなかったんです。

そしてそれは歳を重ねるにつれて、忘れていきます。他にやることも沢山あるわけですから、別にそのことについて考えることもなくなりますよね。

そして、そんなことが今更自分の人生に影響してるなんて誰も思わないわけです。

だけど、脳の仕組みはそんな単純なものじゃなく、忘れたと思っているその記憶や感情はしっかりと無意識の部分である潜在意識に刷り込まれています。

そして、その許せない!という怒りを感じる出来事が起こるたびに、またその感情を強く感じて、やっぱりむかつく許せない!を更に潜在意識に染み込ませていく、そして最終的に自分でもこんな怒ったことないよ?と思うほどの怒りが爆発した。というわけなんです。

私が気付いて、受け入れなければならなかったのは、許せないという強い怒り。仕返してやるという復讐心。

ここまで聞くと、ウッとなる人もいそうですよね。復讐心って、そんなこと思う自分、受け入れたくないじゃないですか。

ドロドロしたネチネチした、そんな人、なんか嫌じゃないですか。

私にはそんな部分ないですって思いたいじゃないですか。

でも、あったんです。私の中に。

見たくない部分=今の自分、ではない

ただここでもうひとつ言いたいことがあって、その自分の中にある見たくない部分って、別に今の自分ではないってことなんです。

イコール私。と考えた時、人は受け入れ難し!となるけれど、その見たくない部分や傷ついている自分は、小さい頃に感じたことの記憶。

フォルダに収納されている過去のデータ、でしかないんです。

そのデータを大人になっても引っ張り出してきて、同じ感情を再生してるだけの話なんです。

だから、ああ、こんなデータがあったんだ。とまずは認めて、使うならそのまま、もういいなと思ったら削除しようよ、っていうただそれだけなんだと気付きました。

全ては最善のタイミングで起こっている

あともうひとつ言いたいのは、もっと早くこの仕組みを知っていたら、こんなに傷つかなくてよかったのに!!!という気持ちが湧いてくること、あると思うんですけど、

どうもそれすらも私たちは完璧なシナリオでここまで歩いてきているようだ、ということなんです。

人生でいろんなことを学ぶ中で、理解できるタイミングっていうものがあって

いくら真理を話されても、理解できるタイミングでないと意味がないよってことなんだろうと思うんです。

実際、私は20歳の頃から、引き寄せの法則のバイブルとも呼ばれている、ザ・シークレットを読んでいました。潜在意識とか右脳の使い方、運が良くなる方法を学んで少し実践していたんですね。

実際ラッキーな事はすんなり起こるし、だから深い部分では、ここに真理があるんだなぁとは思っていたんです。

だけど、その頃の私にはまだ、それを深く理解して腑に落として実践できるだけの経験も意識の広がりもなかったわけです。

そこから10年経って、改めて引き寄せの法則を理解し、実践してみると、こうやって盲点になっている部分にまで気付けたりします。

そして、心の傷を癒すという部分でも同じことが言えて、その自分の見たくない部分や、向き合いたくない重い感情に、10年前に向き合えたかといえば、向き合えなかったなと思うんです。

だから、全ては最善のタイミングで自分の人生に起こっていて、もっと早く気付けたら!とか、もっと早く心を癒せていたら!というのは、ないんだな、というのが私が思っていることです。

今が最善ということですね。

まとめ

ということで、ここまで長くなったけれどまとめると

引き寄せの法則というのは、

自分の中にあるエネルギーが磁石になって、エネルギーが同調するものが引き寄せられるよ、ということ。

なので、自分の感情を心地良い状態に保つのはとても大切!

なんだけれど、その表面だけを見て、自分のネガティブな部分を見てみぬふりしてポジティブポジティブ!ってやっていると、無視されているネガティブな部分はずっと自分の中にあるから、それがまた引き寄せられるよ、ということ。

なので、まずは起こる出来事は、自分の内側の何かに同調していると考えてみる。
ネガティブに感じた時は、自分がどう感じているのか、それから、過去に同じ感覚になった経験を掘り起こしてみる。(それがものすごく辛いときはやらなくてOK!人それぞれタイミングがあるよ)

そうやって少しずつ、その感情やその元になっている記憶を癒すことができると、ミッションクリア。同じ感情を味わう出来事は起こらなくなるよ。ということです。

それでは今日はこのへんで。



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