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毎月写真エッセイ

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ボクは忘れやすい。だから、1ヶ月間にどんな経験をしたか月末にはほとんど覚えていない。毎日noteを書く理由も、今日考えたことを残しておきたいと思ったからだ。月末に1ヶ月を振り返っ… もっと読む
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写真エッセイ〜2024年4月〜

写真エッセイ〜2024年4月〜

歴史を知ることで、いまボクが取り組んでいることが、なんの意味ももたないことに気付いてしまったとき、知らなかったフリをするか、事実と向き合えるかが、大きな分かれ道となる。

1841年に銀塩写真の技術が開発されて以来、たくさんの写真家が写真を撮り、発表し、今でも写真集が読まれるくらい認知されている。

当時より生活は豊かになり、写真に写っている風景は全く異なるけれど、その写真を撮ろうとする人間の心に

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写真エッセイ〜2024年3月〜

写真エッセイ〜2024年3月〜

「ウインナーか、ツナマヨかな?」

閉店後のパン屋さんの前で、メニューを指さしながら老父婦が話をしていた。本屋さんで定期購読している「スピン」という雑誌を受け取り、図書館で本の返却、貸し出しを終えたボクは、楽しそうな雰囲気を感じ取り自転車の速度を落とした。そうして聞こえてきた惣菜パンの話をもっと聞きたいと思いながらも、近くに自転車を停めてスマホをいじるのも会話の邪魔になるだろうから軽快に自転車を漕

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写真エッセイ〜2024年2月〜

写真エッセイ〜2024年2月〜

サイン本をメルカリで転売して欲しくないいきなり写真と関係ないことから始まってしまい、ごめんなさいなのですが、本当に見るたび悲しくなるんです。作家さんが読者のことを思って1冊1冊気持ちを込めて書いたサインであって、お小遣い稼ぎのために書かれていません。ボクのnoteを読んでくださっている方には、「そんなの当たり前でしょ」と思われることだと思うから、ここに書いても正直意味はないのだけれど、「そういう時

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写真エッセイ〜2024年1月〜

写真エッセイ〜2024年1月〜

散歩はしているけれど、写真を撮る気にならないことが増えた。ただ散歩しているだけで楽しい。散歩好きだから当然なのですが。

写真が撮れないわけじゃなくて、惹かれる風景に出会っても「きれいやなー」と思うけれど、手がシャッターを押そうとしない(おい!どうしたボクの人差し指! 押すだけで写真は撮れちゃうんだから押しちゃいなよ!と言っても全然反応してくれない。もしかして反抗期か?)。

同じような状態になっ

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写真エッセイ〜2023年3月〜

写真エッセイ〜2023年3月〜

家でnoteを書くときは、Spotifyで適当な音楽を聴いていることが多い。インストゥルメンタルの中から、Peaceful Pianoといういかにも幸せになりそうなプレイリストを選択した日は、今日もいい1日だったと思えるから不思議だ。

1ヶ月先のことが見えないかと思えば、明日どうなっているのか分からない状態にもなった。こんなことを考えていると不思議なもので、Peacefulだったメロディーにもシ

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写真エッセイ〜2023年2月〜

写真エッセイ〜2023年2月〜

将来の夢

「パンダの飼育員さんになりたい。」

長女に「大きくなったら何になりたい?」と聞いたらこう答えてくれた。赤ちゃんのころから、毎年一回和歌山のアドベンチャーワールドへパンダを見に行っていることと、お世話好きの性格が相まってそう考えるようになったのかもしれない。

今年のアドベンチャーワールドは天候に恵まれず雨だった。駐車場から入り口に向かう途中にある記念撮影エリアでパンダの大きな置物と一

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写真エッセイ〜2023年5月〜

写真エッセイ〜2023年5月〜

朝から何度も書いては消し、ようやくこれでいいかなと思えた文章も納得できない。吾輩は猫である。これくらい印象に残る文章が書けるようになるまで、どれくらい掛かるのだろう。写真エッセイを書き始めてこれが5本目になるわけだけど、未だに感覚が掴めず苦労している。普段のnoteはあっという間に書き終えてしまうのに、今日は行き帰りの通勤電車で全く言葉が出てこなかった。THE FIRST TAKEで歌う稲葉さんを

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写真エッセイ〜2023年6月〜

写真エッセイ〜2023年6月〜

「めっちゃ結露してるやん。」

妻の視界の先にある交番の窓ガラスが白く曇り、中の様子はぼんやりとしか見えなかった。朝から全力で冷房を効かせているようだ。東側にしか窓がないその交番は朝が1番暑くなるのかもしれない。5年以上、交番を毎朝見ながら通勤していたけど、窓の結露を意識したのは今日が初めてだった。これまでも同じように結露していたなら、ボクたちは何を見ながら駅まで歩いていたのだろう。ずっと見つめ合

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写真エッセイ〜2023年1月〜

写真エッセイ〜2023年1月〜

昨年末から書こうと思っていた写真エッセイ。いざ、書き始めてみたのは良いが、いろんなところをくすぐられているような感覚をまだ拭えていない。だらだら長い文章は書く気力があれば誰でも書けるといつか本で読んだ。一方で、簡潔に、そして的確に、さらに効果的に言葉をまとめるためには相当な努力が必要らしい。これは書き始めたことで、嫌というくらい思い知らされている。そんなボクが最低でも5年間、毎日文章を書くことに決

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写真エッセイ〜2023年4月〜

写真エッセイ〜2023年4月〜

写真管理と編集はLightroomを使用している。撮影日ごとにフォルダを作ってくれるから、いつ何処へ行ったか一目で分かるフォルダ名にしている。ところが、今月は3日しか写真を撮っていなかった。散歩は毎週しているが、カメラで撮る機会が減っていたのだ。日々の記録としてカメラで写真を撮っていたはずなのに、なぜカメラを使わなくなったのだろう。結論から書くと、スマホで十分だと思うようになったからだ。これまでと

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