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コミュニティ醸成にビール? 〜コミュニティビールで掲げる旗印

コミュニティビールって聞いたことありますか?

先日、「Shibuya BEER BEER!! 決起集会」に渋谷テック・コミュニティ・ビアー製作委員会の1人として参加し、自分たちのコミュニティのためのビールをつくるプロジェクトのキックオフを行い、コミュニティのビールについて話してきました。
その中で、他の地域やコミュニティでつくられているコミュニティビールについても学びがあったので、コミュニティとビールについてまとめました。

コミュニティのビールとは

最近では二子玉川のふたこビールや、所沢の野老社中の野老ゴールデンなどコミュニティが生み出すビール(以下コミュニティビール)に出会う機会が増えてきました。
「コミュニティビール」は、地域やある目的の元集まるコミュニティが生み出すビール。大手メーカーがつくる大量生産のビールとは異なり、小規模醸造であることも特徴と言えます。今日はその中でも特に地域性・コミュニティ性が高い3つのコミュニティビールに注目します。

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① ふたこビール醸造所 - フタコエール
ふたこビールは「多くの出会いが生まれ、“ブリューパブ文化”や人を繋いでくれるビールの魅力を実感」した発起人が、地域のプレゼン大会で提案したことから二子玉川で誕生したコミュニティづくりを軸にしたビールです。

② 野老社中 - 野老ゴールデン
所沢が東京に経済的に依存する衛星都市(ベットタウン)となっていることに課題を感じ、地域内経済循環をつくるために、所沢の食文化に欠かせない作物だった"麦"に注目し生み出されたビールが"野老ゴールデン"。しかも、「参加できる物語」を大事にし地域住民が農作業に参加し一緒につくるという地域コミュニティでつくり上げるビールなのです。

③ 英治出版 - EIJI YELL BEER
先月、20周年を迎えた英治出版が"EIJI YELL BEER"というアニバーサリー・ビールをつくりました。このビールは英治出版が運営するコミュニティ・スペース「EIJI Press Base」のメンバーが、創業者である原田英治さんのオリジナルビールをつくりたいという想いに深く共感し、メンバー自身が自然と手を挙げ、つくりあげられた正にコミュニティによるコミュニティのためのビールです。

コミュニティビールの意義とは


このように、様々な形で広がっているコミュニティビールですが、その意義はなんなのでしょう?
それぞれのコミュニティビールに共通して言えることは下記2点ではないかと考えています。

① ストーリーがあること
② コミュニティの旗印になっていること


ストーリー
コミュニティビールは、誕生した時に関わった方達の想いや、地域・コミュニティに対しての想いがしっかりと言語化され伝わる形になっています。ふたこビールは発起人の方々の想いや生まれたきっかけ(街のプレゼン大会)が明記されてますし、野老ゴールデンは、所沢が抱える課題を解決するために住民と農家を繋げながら生み出されているストーリーがしっかりと伝わってきます。

コミュニティの旗印
ご紹介したコミュニティビールは、誕生した地域・コミュニティにとって、アイコン的な存在や拠り所になっています。EIJI YELL BEERは英治出版のコミュニティであるEIJI Press Baseのメンバーが自発的に生み出し、自分たちのコミュニティのアイデンティティの1つになっていることを感じます。

このように、コミュニティビールをつくることには、そのコミュニティの中で語られるストーリーを生み出すことにも繋がりますし、コミュニティの旗印にもなっています。結果として、コミュニティの拠り所やアイコン的な存在となり、コミュニティへのエンゲージメントを高めていると思うのです。また、乾杯したりリラックスした時に皆と楽しめるビールの特徴によって、コミュニケーションツールにもなり、コミュニティビールを通じて「つながり」を深めたり、新しい出会いを生み出すことにも繋がるのです。

もちろん、その役割を果たすのはビールだけではなく様々な形があるでしょう。今後も、コミュニティの旗印になっているコトやモノを見つけていきたいと思います。

まとめ

コミュニティにおける"旗印"になるモノやコトの存在はコミュニティのエンゲージメントを高め、「自分がコミュニティに帰った時に安心できる拠り所」になります。
その存在があることはコミュニティへの帰属意識にもつながり、コミュニティ醸成においては大事な要素の1つになるのではないでしょうか。


最後に、渋谷テック・コミュニティで今回生み出そうとしているコミュニティビールについてもご紹介させてください。

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Shibuya BEER BEERとは

渋谷のテクノロジー界隈でコミュニティづくりに取り組む5人が立ち上がり、テクノロジー・コミュニティのためのビールを生み出す「渋谷テック・コミュニティ・ビアー製作委員会」結成をここに宣言する決起集会!テクノロジーとコミュニティとクラフトビールをつないでみんなでコミュニティのためのビールを生み出す画期的プロジェクトそれが「SHIBUYA BEER BEER」です!!

というような目的でShibuya BEER BEERのプロジェクトは立ち上がってます。

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関わってるメンバーは、下記の通り。

<渋谷テック・コミュニティ・ビアー製作委員会>
白石健太郎さん(スタートアップビアー/朝日メディアラボベンチャーズ) 
野崎麻衣さん(渋谷スクランブルスクエア「QWS」)
柳原暁さん(EDGEof)
和田早矢さん(co-ba jinnan)
藤田祐司(Peatix Japan)
<発起人>
嶋田敬一郎さん(IBM Digital Makers Lab)
<プロデュース>
河原あずさん(東京カルチャーカルチャー コミュニティ・アクセラレーター)

という渋谷界隈を中心に、スタートアップやテック関連のコミュニティに深く関わるメンバーが集まってます。
そして、Strange Brewing/Chief Brewing Officerの佐藤雅史さんをオフィシャルサポーターにお迎えしました。コミュニティビールの先輩方からの学びも活かしながら我々らしいコミュニティビールをつくっていこうと思いますので、楽しみにしていてください!

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