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母からの”桜のお便り”が教えてくれた幸せの在り処

『桜並木が満開になって来たから
そろそろ帰っておいで』

一人暮らしを始めてから
毎年この時期になると
母からLINEが届くようになった

わたしの実家は地元で有名な神社の
参道沿いに建っていて

そこの桜並木が毎年きれいに咲き誇ると
参道に大きな桜のアーチができあがる


お気に入りの場所(ここは参道ではないです)


その桜並木を見ることが
毎年家族の楽しみとなっているので
母は一人で暮らす私にもこうやって連絡をくれる

そもそも
こんなこともない限り
仕事を優先して実家に帰ろうとしないわたしに
いつもこうやってLINEをくれて

『たまには帰っておいで』

と促してくれているのかもしれないけれど


本当はもっと頻繁に会いに行きたいけれど
いまは軌道に乗ろうとしているところだから
休むわけにはいかない

あれやこれや考えることが山積みで
それが大変で大変で、すごく楽しい


・・・あれ?わたしドMか?

・・・・・・たぶんドMだ


母はこういうとき
『大変なのはわかるけどお母さんは寂しいわよ』
って言うかもしれないけれど

父はこういうとき
『自分がやりたいと思ったことは
とことんやりなさい』
きっとそう言う

どちらも嬉しい言葉たち

今のわたしには父の言葉がありがたいけれど
母のように”寂しい”と言いつつ
私を大切に思ってくれていることもとても有難い


”会いに行けるときに会いにいくこと”


わたしは大好きな祖父母が亡くなったとき
この大切さを思い知ったから

いつも矢印を自分に向けたままではいけないと
母からLINEがくるたびに思う


うちの両親はSNSをやっていないから
家族LINEでたまに近況報告の写真を送ってくる

わたしはこれが大好きだ


母はいつも変な写真ばかり・・・

おしゃれな形をした大根を収穫した写真

巨大なジャガイモを収穫して調理した写真

父がトラクターを乗り回している写真


父はバイクでどこでも出掛けるフッ軽人間なので
旅行先の風景写真となぜか自撮り

つい先日は大雪のなかでスキーに出掛けたらしく
「ゴンドラが止まっていて滑れませんでした」と
悲壮感漂う自撮りが送られてきて大笑いした


実にくだらない内容だけれど
私はこれがとても嬉しかったりする

目紛しくすぎる日々のなかで
ふっと肩の力を抜ける瞬間をもらえるから

そして見えなくなっていた
”なにげない幸せの在り処”を思い出させてくれる


母からの桜の便りを読んでから
実家に帰省する予定をぼんやり考えていたら
我が家にも春の便りが届いていることに気がついた


元気がなくなっていた
パキラの鉢替えをしてあげたら
小さな新芽がふたつできたこと


カポックさんは何回剪定してもジャングル状態で
またか・・・と笑ってしまったこと


庭のお花たちも今日も元気いっぱいなこと


”春のお便り”を受け取れる心の余裕こそが
きっと幸せの在り処なんだろうな


そんなことを考えながら
久しぶりにBTSのSpring Dayを聴きたくなって


みんな早く帰ってこないかな・・・


と呟いた瞬間に
Yet to comeが流れて大号泣した

そんな春時雨の出来事でした


(たまには公私混同をお許しくださいませ・・・)



ジンさん眉上の前髪かわいいね・・・

ジミンちゃんピンクだね・・・

みんな大人になったわね・・・

보고싶어...


花崎 由佳



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