息子にかけられた「赤い糸の呪い」
気付いてからそれを解くまでの家族の物語。
自分用にメモしていたものを編集してます。

-

続き

翌朝久しぶりに、
旦那の散歩について行った。

その道中、
彼は昨日のお墓参りの時の話を始めた。
(わたしは仕事があったので行かなかった。)

-

義父母、義姉家族、
親戚とともにお墓参りをした後、
いつものようにろうそくを灯す所に来た。
(ろうそくに火をつけて、
置いておく広い台みたいな所がある) 

そこに来たとき旦那はふと思い出して、
娘に聞いたそうだ。

「お墓参りをして何か感じた❓」

すると彼女は、
「閉じ込めてもいいけど、
やり過ぎると良くない。」と言ったそうだ。

そして言ってすぐ、
まるで何もなかったように、
全く違う話を始めたのだと。

それを聞いて旦那は、
「息子を閉じ込めておかない方がいいと
思った」とわたしに話してくれた。

-

息子はあの時(彼女と引き離した時)から、
時間が止まってるのだ。

家に閉じ込めておいて、
しばらくしてから外に出しても、

きっと彼はまた、
あの時に戻ってしまう。

少しずつでもいいから、
新しい人生を進めていかないといけない。

-

確かにそうなのだけど…
目を離すとすぐにまた繋がってしまう。

そして家の中はまたぐちゃぐちゃになり、
1からやり直さなければならない。

-

その日の朝、
やっぱりそれは繰り返した。

彼はひどく不誠実な態度で人を傷つけ、
言われれば言い返し、

さらに「だったら出ていこうか❓」と　
脅し文句のように吐き出した。

これは本当の彼ではない。
息子を取り戻すためには、追い出す訳には行かないと頭で分かるのだけど…

それでも…
「出てけばいいんだろ？」くらいに言われると、板挟み状態で非常に苦しい…

最初の1.2回はまだしも3回4回となると、
さすがにエネルギーが残っていないし、
いい加減にして欲しいと思ってしまう…

-

このままダラダラと、
同じことを繰り返すのか、

それともわたしが、
息子を追い出す覚悟を決めるのか…

わたしは決心した。

「このままずっと同じことの繰り返しは耐えられない。どうせ同じことならいっその事、息子を手放した方がいい。

彼女とのコードを完全に断ち切り、全てを初期化して自由の身で家族と共に生きるのか、

それとも…家族とのコードを完全に切ってから家を出て、完全に自由な人生を独りで歩むのか。」

息子に選んでもらうことにした。

どちらを選ぼうとも、
わたしは切り替えて、
新しく人生を生きるつもりだった。

続く