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乳がん全摘手術後の記録 術後3日目【乳がん体験談 12】

乳がん治療の記録を昔のブログから転載。
前回の記録はこちら。

当時のリアルタイムの記録なので改めて読み返すと、
術後3日目ともなると、痛みにも慣れてくるし、
傷も少し落ち着いてきたようで、かなり元気になっている様子。

病院が大きいので、院内にカフェやコンビニが充実しており
院内の美容院などもあったので、あれこれ院内をうろつきはじめた。

今まで受けた手術は、帝王切開とこの乳がんの手術だが
いずれも歩く痛みはあれど、割と早めに復活した。

先に帝王切開を経験している私は、腹筋を切られていない分、乳がんのほうがより早く復活出来た感じである。

では、術後3日目の記録。

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記憶が新しいうちに
手術~入院の記録を書いてます。


さて3日目。
この日は月曜日とあって
朝から賑やか。


外来やら手術やらで
スタッフ自体の数も多くて
病院自体が動いた!って感じ。


痛みは、なんというか
痛いけど、痛さに慣れてきた感じ。
痛み止めが切れると痛いけど。


なんとなく活気づいた病院に
感化されたのか
朝、急に頭が洗いたくて仕方がなくなり


洗髪台はあるし
看護師さんも手伝ってくれるのだけど
なにより朝シャン経験ゼロのわたし。


術後間もなくて腕も上がらないし
髪は長いし
服を着たままシャンプーなんて
できる気がしない。


絶対に顔とパジャマの袖が
ビシャビシャになることが予想できたので
それはやめておいて。


病院併設の美容院で
シャンプーだけしてもらおうと思い立ち
さっそく電話。


そしたら30分後に予約が取れた。
近いって素晴らしいねー。
(エレベーターで上がるだけ)


美容室に行けるのがなんだかワクワクして
メガネからコンタクトに入れ替えてみたら
視界がえらくスッキリしてまた頭がしゃきっとして。

わたしの頭の中に


復 活


の2文字が躍る(笑)

それだけでは足りず
ノーメイクの顔に眉を書き足し
少しだけ口紅を塗って顔色を良くしてみたら
これまたテンションが上がる!


自分のすっぴん、顔色悪くて
しかも眉毛が薄いんで
ほんとーに幸薄顔になっちゃうもんで・・・
そんな薄ボケた顔を見ていると
目も覚めないんですよね。
パジャマもぼやけたグレーだったし。


だから
いそいそと眉かいて
美容室に行ったのは楽しかったなー。


美容室ではウィッグのこととか
いろいろ聞いて
今後の化学療法のことで心配事は
アピアランスセンターに行ってみるといいよという
情報をゲット。
うーん、病院内RPGみたいで楽しい。


しかしひとつ残念だったのは
シャンプー後のドライ。
風邪ひかないように
髪をカラカラに乾かしてくれたんだけど
ウエーブをすべて伸ばしてくれちゃったので
ぼっさぼさのホウキみたいになりました・・・


後からちょっと毛先濡らしたけど
ガンコにホウキのまま(涙)
もう少し毛先を優しく丸く乾かしてくれれば最高でした。。。
病院併設は、オシャレは二の次なのね、、。


でも頭皮すっきり、気分もすっきりで
そのまま1階のコンビニへ。
パジャマ姿でウロウロしながら見つけたのは
蒸気でアイマスク!

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明るくて眠れなかったのでちょうど良い!と
購入してみました。


そんなこんなで午前を堪能し
また昼ごはんをペロッと平らげ

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午後はもうひとつイベントが。


それは
リハビリデビュー


廊下にならんで看護師さんの指導のもと
みんなで簡単なリハビリ。

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こんな紙を見ながらやります。
サクッと5分くらいで終わります。


初日は腕をあげるのが初めてで
超恐る恐る上げてみたけど
肩くらいまでしか上がらない〜。


ふと隣を見たら
えらい勢いで腕が上がってる人がいて
思わず「すごいですね!」と声をかけてみた。


聞けばその方はちょうど1週間前に
わたしと同じく全摘、リンパ郭清手術を
受けていて、、
1週間でそんなに上がるんだ!って
すごく励みになりました。


聞けばリハビリタイムだけじゃなく
マメに動かしていたらしい。


リハビリの表は常に廊下に貼ってあるから
わたしも踊るために腕あげるぞ〜と
1日3回、廊下に行ってやってました。


病室だと狭いからやる気出ないし。
通りすがりの看護師さんに褒められたりして
ちょっと嬉しかった(笑)


けど今考えても
1日1回だとリハビリは足りない気がする。
乳がん経験者としてお話を聞いたフラメンコの講師の方は
1時間に1回腕上げて10日で復帰したそうな。
やっぱ、やればやるだけ効果はあるみたいです。


で、リハビリ後には
リンパ浮腫のオリエンテーションに参加。


術後、リンパ節を取った影響で
リンパ液が流れにくくなり
浮腫になるリスクがあり
その予防ケアの説明がありました。


要は脇のリンパないから
反対の脇か鼠蹊部に流しましょうって話。


そのマッサージより印象深かったのは
リンパ節をゴッソリ取っても
身体は3カ月程度でちゃんと
リンパ液が通れるバイパスを竣工してくれるってこと。


なに?自分で作るの?すげ〜!
さすがにおっぱいは生えてこなくても
リンパの通り道作ってくれるなら御の字!


ただし元の道より狭いので
リンパ液が集まるような
手術した側の手をケガしたり
蚊に刺されたり、日焼けを注意しなきゃらしい。


でも正直
蚊に刺されるのを防ぐのは
無理だと思う、、w


とツッコミ入れながら
じゃあなるべくリンパの通り道を
身体がしっかり作るよう
よく食べ、腕を動かし、よく寝ようと思いました。
ケアも大事だけど
身体の力を信じるのが一番の予防だなと思いました。


そんな盛りだくさんの1日。
金曜日が手術だったので
土日休んで
動き始めた病院とともに
わたしもいきなり動き始めたら
痛みはあるけど他に気持ちが向いて
だいぶ楽しめるようになってきました。


夜は息子に電話
携帯通話エリアは
夜景がめっちゃキレイ

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当時を思い返すと、

いなくなるまでは寂しそうだったのに
いざ、いなければそれなりにやっている様子の息子。

ひとりでこんなに美しい夜景をゆっくり、静かに眺められるなんて
入院サイコーと思った記憶がある。

退院してから4年経つが、予想通り、相変わらず夜景をゆっくり見る暇はない。


あの10日間は、神様がわたしにくれた育児休暇だったのかもしれない、とも思う。

今日もお読みいただきありがとうございました!

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