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うれしがり

 私はノベリストであるが著書はまだひとつしかないので、その本の評価や売り上げというのはどうしたって気になる、というのが正直なところだ。実績があるほうが次の展開に繋がりやすいし、単純に気分がいい。ついつい数日おきにamazonの商品ページをチェックするクセがついてしまって、文豪への道のりはまだまだ遠いな、などと思いつつ今日もまた眺めていたのだけど。
 驚いたことに、今日はいつもとは違う、ランキング順位の上がり下がり以外のところで変化がおきていた。

これだ!

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 なんと、星が! 刊行から一年、別段誰にも反応されていなかった箇所に、ついにがついていたのだ!!

 いや星ったって5段階評価の1じゃないかって? ノンノン。仮にそれが事実であったって、そうとしか受け止められない、なんてことじゃハッピーが遠ざかるばかりだぜ。5段階の最低評価がついたんじゃなく、今の今まで『0』だったものが『1』に増えた記念すべき瞬間だ。これがカイジだったなら、まさに値千金、希望へとつながる星ひとつだろう。

 書籍に限らず、創作物、アートへの評価はその他の物品とはやや内容が異なる。期待して買った便利グッズがすぐ使い物にならなくなった、とかいう場合の星1とは評価される点、評価され方が違うわけだ。作品の内容、趣向が、今回星1をつけた方の好みには合わなかった、ということだろう。
 私も勉強のためにと、知名度や販売部数等まるで足元にも及ばない有名作家の方々の本を読むことがあるが、その全てに感銘を受けるかといえば、そんなこともない。読みながら『ムリだわー、合わねーわー』とか思うこともある。音楽性の違いならぬ、文学性の違いってやつだ。たぶん。
 人間、本当にどうでもいいものに対して、ひと手間かけてまでアクションを起こすことはまずない。星ひとつの評価を下したということは、そうしたくなるだけの気持ちや気分の動きがあったってことだ。それが必ずしもポジティブなものではないにしろ。

 新しい展開をひたすらうれしがりつつ、厳しめの評価をいただいたという事実は真摯に受け止め、より良い作品づくりに邁進していく所存。

 ところでこの作品が自分の好みに合うかどうか、もっとも簡単に素早く判断するには実際に手に取っていただくのが一番だろう。電子書籍ならスマートフォンから各話の冒頭を試し読みできるので、是非とも参考にしていただきたい(宣伝)。


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