究極のフードサイエンスとも言われているPersonalized Nutrition(一人ひとりに適した栄養改善）で栄養課題を解決すると決めて以来、沢山の方の支えによりユカシカド社が存在していると感じながら日々を過ごしています。特に一緒に走ってくれている会社の仲間と家族には感謝してもしきれません。ありがとう！

新しい仲間が増え、新しい拠点ができ組織が少しづつ大きくなってきても、数名で会社をやっていた頃と変わらないスピード感で事業活動ができています。それを可能にしているのは主体性と責任感をもって活動してくれている仲間の力量。数年準備してきたものを形にしてきた1年を振り返ります。

ゼロからの工場づくり

今後の事業拡大を見据えて、自社工場の建設は重要な経営課題でした。2018年より本格的に検討を開始。工場の責任者の採用から工場づくりプロジェクトが始まりました。責任者には、入社後翌週から場所の選定に向けた調査を開始してもらい、複数まで候補地を絞りました。2019年春、場所を長野県松本市に確定させ設計を開始。同年7月に用地取得を発表、12月に地鎮祭を執り行いました。本来であればそこから着工となるはずが、新型コロナの流行により建設資材不足など様々な要因で着工を順延。関係者のご尽力もあり、2020年秋から着工。そして2021年4月に完成し、5月に竣工式を執り行い本稼働となりました。設計に向けて日本最大規模の出荷センターや食品製造工場などの視察、ご相談をさせていただいて辿り着いた答えは、どこもオリジナルの工夫があり結局自身で徹底的に考えて作っていく以外に道はないということ。基本を抑え工夫するという当たり前の事を実施し、ユカシカドFACTORYは誕生いたしました。

※完成したユカシカドFACTORY＠長野県松本市

※竣工式の様子

プロテインをパーソナライズ化

プロテインはボディービルダーや意識の高いアスリートだけが摂るものという時代は終わり、今では子供から高齢者まで幅広く利用される商品と変化してきました。食品メーカーさんや関連団体の皆様の素晴らしい啓蒙活動により、たんぱく質摂取の重要性が理解されるまでに至りました。この功績は非常に大きいと思います。たんぱく質を手軽に摂取できる方法として生まれたプロテインですが、たんぱく質に限らずどの栄養素にも共通して言えるのは適正な栄養摂取量は一人ひとりによって異なります。また特定の栄養素のみを闇雲に摂取することは非効率であり、また体調を崩す要因になることが分かっています。そこでユカシカドFACTORYの完成に伴い、プロテインもパーソナライズ化することができるようになりました。機能・味・価格どれをとっても価値を感じていただける商品になっております。

念願のビタミンD測定が可能になりました

近年最も注目されている栄養素の一つといっても過言ではないのがビタミンD。アメリカのサプリメント売り場を見られたことがある方は、ご存知かもしれませんが、ビタミンD関連のサプリメントが所狭しと陳列されています。少し遅れて日本でもようやくビタミンDが注目されはじめました。

ビタミンDについて→https://vitanote.jp/nutrition/knowledge/vitamind-basic

2016年頃にビタミンDの魅力を技術顧問の先生から教えていただき、測定方法を確立するために研究を重ね、ようやく測定することが可能となりました。他にもコンディショニング指標（サイトカイン）や鉄、亜鉛、セレンも新たな測定項目として追加したことで、これまで以上に体調の保持・促進にお役に立てるサービスとして進化致しました。

栄養サミットで宣言

4年に1回開催される栄養サミットが日本で実施。栄養サミットは、世界の栄養改善に向けた国際的な取組を促進する会合です。オリンピック・パラリンピックのホスト国が開催する慣行で、今回で3度目の開催となります。各国政府、国際機関、企業、市民団体などのリーダーが、健康・食・強靱性をテーマに世界の人々の栄養改善について幅広く議論し、今後の行動の方向性について共通認識を深める事を目的としています。世界の栄養改善に向けて実効性のある目標を設定するため、多様な関係者が、自らが実践する内容を誓約（コミットメント）としてまとめて発表。その達成度合いを世界全体で確認し合う体制を作り、世界の栄養課題の解決を目指します。

ユカシカド社が栄養サミットで発表したコミットメント内容は以下のとおりです。

「VITANOTE」を用いて一人ひとりに適した栄養改善を促進する

栄養改善に特化したスタートアップ企業であり、途上国の栄養問題解決を目指すことを標榜しているユカシカド社として栄養サミットで世界に向けてメッセージを発信できたことは大きな一歩でした。

ユカシカドFACTORYの開設やサービスのリリース、国際イベントでの表明など数年単位で準備してきたものをお披露目してきた1年でしたが、ここまでの過程で多くの壁にぶつかってきました。乗り越えるのが困難な壁が現れる度に社内から突如ヒーローが現れ、壁にロープをかけて乗り越えさせてくれる。そんなシーンが幾度となくありました。まだまだヤンチャ盛り！これからもたくさんのチャレンジをしていきたいと思います。チャレンジの数だけ壁も現れる。新たなヒーローの誕生も楽しみながら仲間、株主、お取引先の皆様と共に栄養課題の解決に向けて取り組んでいきたいと思います。
今期もお付き合いの程どうぞよろしくお願い致します。

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