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女子スポーツの躍進

週末大盛り上がりを見せた女子大学バスケ選手権、今年は同選手権史上最高の視聴者数を叩き出すだけでなく、男子の主要スポーツをも超える視聴率を叩き出すまでの快挙となった。 先週はその他にも女子スポーツ界を激震させる事象が多数発生したので、それらを今回は紹介したい。


1. 女子スポーツファンド・VCが多数誕生!

先週NBAのアトランタ・ホークスが女子スポーツを専用に扱うUSD50mil (約70億円)のVCを組成したかと思いきや、ほぼ同時期にUSD 100mil (約135億円)のThe Monarch Collectiveも誕生。一気に200億円相当の投資マネーが女子スポーツ界に誕生!

2. 増え続ける女子チームへの大物投資家

最近女子プロサッカー(NWSL)のチームに大物スター/選手が続々投資し、その資産価値が高騰しており注目を集めているが、今週もNFLのスターQBであるスタッフォードがAngel FCに、史上最高QBであるブレイディーは、WNBA(バスケ)のLas Vegas Acesに夫々出資!

3. 女子スポーツ界における女性投資家が続々誕生

先週は、大学女子バスケ界の名門南カロライナ大の女子バスケ部HCであるDawn Staley氏が健康サンダルで世界的に有名なOOFOS社に投資。スポーツブランドにおける女性シェアが爆進している事から、女子スポーツ界からの投資家を募るように!

4. 女性アスリートへのスポンサー/給与が更なる爆増の兆し

女子大学バスケ選手権で優勝したLSUのエース、Angel Reeseはメジャーなスポーツブランド(Nike?)とスポンサー契約間近との報道が。また、全7大陸から、150以上もの女子サッカー選手がFIFAに支払条件の平等を求めるEqual Payの嘆願書を提出。

5. 女子スポーツリーグ/団体にも更なるお金が!

20年頃よりAthletes Unlimitedを初めとする女子専用リーグへの投資額が爆増しているが、先週は「ユース」体操団体であるPower GymnasticsがなんとシリーズAで約22億円(!?)を調達。投資家が如何に女子スポーツ市場を大きいと見ているかが一目でわかる。

いかがだろうか? 今回は主観的な指標は一才活用しておらず、客観的な数字・お金でのみ女子スポーツの躍進具合を表してみたが、これらの事象が「先週1週間のみ」で発生していると思うと、如何に市場が注目されているかがわかると思う。
お金の話ばかりした後に最後一つ温かい話を共有したい。

多くの女子大学選手がNILを活用して多額のスポンサーを受け取る中、大学選手権で大活躍し、女子バスケ史上最高とも言われるケイトリン・クラークは異例な動きを。彼女は貧困をサポートするNPO団体からスポンサーを申し入れられるも、金銭を受け取らず「無償」で同団体をサポートする事に。

しかもSNSでなどといったオンライン上での投稿のみでなく、実際にチャリティー現場にも足を運び、直接ファンドレイジング(募金活動)にも参加するなど、彼女の人柄の良さが滲み出るアクションを取ったのだ。
お金も大事だが、自分の知名度を活用して、世界を良くしようとしている彼女は心から応援したい。


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