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NBA/コミッショナーのスーツ裏話

さて、当地23日に実施され、予想通りWembyがスパーズにいちい指名された後、少し意外にもミラーが2位でホーネッツに、そしてある意味Wembyよりも注目されていたScootがブレイザーズに夫々指名されたNBAドラフト、個人的に注目したのはアダムシルバーのスーツだ。


1) アダムシルバーのドラフトへの思い

通常ドラフトと言うと、選手や指名するチームに注目が集まるが、仕事柄それを主催するリーグ(NBA)に個人的には注目していた。その中、幸運にもアダムシルバーが当日着用したスーツをテイラーした仕立て師?にNYCのバーで会うことができ、シルバー氏の裏話を聞ける事に.

スーツ話の前にシルバー氏が本ドラフトこそがNBAで最もやりがいを感じていると周囲に述べている事はご存知だろうか? それは、これまで「貧困等といった困難な環境にいた若者、その家族の人生が劇的に変わる瞬間に立ち会える」からで、その思いを仕立て師含め周囲によく伝えている。

2) そのスーツブランドとは?

ではそのスーツブランドがどこかというと、日本でも有名な高級イタリアン紳士服メーカーのBrioniなのだ!

彼はNBA入りする前の弁護士時代から同社のテイラーを愛用しており、NBA入り後もドラフトといった大きなイベント時には必ず同社にてテイラースーツを新調すると!

3) シルバーのスーツデザインへのこだわりとその価格は?

一見普通のスーツに見えるドラフト時のシルバー氏のスーツ、実は彼としてのこだわりが詰まっており、それは「極力目立たない」デザインとのこと。

ドラフトは前述の通り選手の人生が変わる瞬間であり、彼らが主役のため、その注目を奪ってしまうものは一切しないと。

皆が気になるその新調されたスーツの価については、なんと「USD 13,000: 約190万円」と。年1回の大きなイベントだったら、この程度は風つか?

なお、余談もNFL/パトリオッツのオーナー/クラフト氏もブリオニ愛用者であり、一回の買い物で2500万円分程買うとの事..wow

4) 仕立て師のこだわり

これまでシルバー氏の目線で諸々説明してきたが、実はブリオニ社側がこだわった点もあるのだ。あまり知られていないが、シルバー氏はここ数年で5kg程痩せてしまい、その肩幅含め全体的に細くなってしまっているのだ。

ただ、米国主要リーグのリーダーとして、痩せすぎた姿はその力強さを表現できないとの事から、一般からはわからない形で、肩を含め様々な場所にパッディングを上手に入れていると(注:ファッション音痴の僕にはここら辺が全然わからず..)

いかがだろうか、誰もが注目しない視点からNBAドラフトを見てみると、そこにも色々な配慮・考えがある事がわかり、NBA、そしてそれを支える人々がいかに多くの「リスペクト」を持ってこういったイベントを作り上げているかが垣間見えるかと。

今回はかなりニッチな内容に着目したが、次もまたこういった誰もが気にしない裏情報を共有して、スポーツの楽しさをより広めていきたい。

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