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【第1章-社会構造-第2節】学歴と職業選択

「ちゃんと勉強しないと、ロクな仕事に就けない」家庭や世間において大人から子供へと伝えられるこの言葉には、どんな意味が含まれているのだろうか?

子供は漠然としたイメージの中で、何となく進学校や大学を目指し、「いい学校」「いい会社」に入ることを目的とする。しかし、別な大人は「良い大学や会社に入ったところで幸せになれるとは限らない」と子供たちに吹聴する。

一体どちらが正しいのだろう?彼らは嫉妬心から上流階級の人間たちを貶しているのだろうか?不思議なことに、一流大学を卒業し、一流企業の出身者である、社会的地位が高いはずの大人達が、「大学に入る必要はない」と主張する。

本節では、なぜ大人達が「勉強をしなさい」「大学くらい出ておきなさい」「大学に行く必要は無い」とアベコベの主張をしているのかを解説していこう。大人たちの世界では常識であるが、あまりにもセンシティブな内容であるために、テレビやマスメディアでは報じることがない、「学歴と職業選択の実態」を解説する。

学歴と職業選択の関係を把握するために、それぞれの学歴における主な就職先を見ていこう。

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