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教室のすみっこで作った短歌_18首

うれぴ〜〜〜!!!







今回は、教室のすみっこで生まれた短歌を大紹介。

僕の席は窓から外が見えるので、考え事をするのに向いている。とてもいい席だ。
近くで工事をやってるらしく、その音も聞こえる。







レゾナンス つり革を持つおじさんのおしりのリズムとガタンゴトンが


駅前のエホバを無視する学ランは部活ででかい声を出してる


雪だって!! 手の体温を抵当に入れて楽しくスマホを凝視


けだるげに通学路を歩いていたら雪が降って2分でやんだ




石を切る音と世界の泣き声を重ねた音は同じらしいよ


杭を打つ規則が寒気に伝わって時の流れはヴェールを剥がれる


二重とびができたぞぼくもサーカスに入れうる技を手に入れたんだ


保元の乱を無視して下を向く生徒 彼らは世界を見ている


学校の椅子のかたさに抗ってキルケゴールの授業を聞いてる


学校の机に彫られた人名の現在いまを追う、テレ東の番組


広く深く世界のすべてを知りたい 狭くて浅い風呂に浸かって


声を聞く、過去を書き込む、鐘が鳴る、シャーペンを置く、脳が緩む


「カーテン閉めて」と頼む隣人は積分を解きながら血を喰む


滅びろ、漢字でうまいこと言おうとする奴(特に理由はない)




金曜はセンチメンタルな帰り道 自分ちまであと30000cm


知ってるよ。エモい時間は夜明け前、エモい色は水色とピンク。


ストーカーじゃないとアピールするためにわざと鼻をすすったりする


(※繰り返し)黄色のスタートラインから走り出しては黄色にゴール


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