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【保育の場から】お久しぶりです

一時保育室に勤務していると、子どもとのお別れがたくさんあります。
とはいえ一度しか来ないということはほとんどなく、常連さんが多いのですが。
より予約の取りやすいところに変えるとか、引っ越しするとか、仕事を完全に再開するから通常の保育園に入れる、なんてのが来なくなる理由で多い様子。
「最後とは知らぬ最後の」(←俵万智さんの歌の一節)というのが大変にしっくり来る、思い返せばあれから来なかった、みたいなことも多い。

勤務先の一時保育室は通常の保育園に隣接しているため、うちから通常クラスにスライドする人もけっこういます。
すぐだったり、期間をあけてしばらくしてからだったり。

その場合はお手伝いに行ったり、園庭で遊ぶ際に遭遇できる。
しかし当然ながら、毎日一緒にいる職員にはもう敵わないわけで。
ちょっと久しぶりに再会しても「……(誰?)」みたいな反応をされて、ほんのり悲しい思いをすることも少なくない。
あんなに私の手を離さないで引っ張っていたのに…のに…寂しいわ……
今はその人が大好きな保育者なのね……
と、乳児さんの記憶力に残念がる私。
でも、新しい環境でも安心できる保育者を見つけられたのは素晴らしいこと。
仕方ない…(泣いてないもん)

だけど、再びくり返し顔を合わせるうちに、また仲良くなって関係がつくれる。
それはそれでとても嬉しいこと。
また笑いかけて、おままごとの料理を食べさせてくれて、抱きついてきたり、膝に座ってくる。

実際はほんの少し、記憶ともいえないくらいの何かの欠片が残っているのか。
それはわからないけれど。

何にしても、常にこちらはウエルカムで、安心してもらえるように、共に楽しくいられるようにと心がけるのみ。
何度でもまた、仲良くなろう。

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