ゆきすか

保育士です 自分の気持ちを置く場所がほしくて、少し書き始めました

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保育士です 自分の気持ちを置く場所がほしくて、少し書き始めました

マガジン

  • 保育の場から(保育の仕事のはなし)

    子どもと関わって働く現場から、考えたことや感じたこと、起こったことなど

  • 自分のはなし(仕事や内面など)

    仕事や自分の内面などと向き合って考えたことや感じたことなど

  • その他雑記

    おでかけの記録や我が家の野菜づくりのことなど

  • 映画感想文

    映画の感想文をまとめてあります。

  • 保育士としての働き方体験談

    保育士になってからいくつか種類の異なる場所で働いてきた、それぞれの体験談

最近の記事

【保育の場から】踊りつづけてほしい

勤務先の一時保育室で、3歳になった子と遊んでいました。 とてもとても楽しそうに、コソコソとちいさな内緒話を教えてくれたり 嬉しいことがあると鏡に向かって、おしりをフリフリしながら踊ったり 思いついたアイデアをキラキラした顔で発表したり 思いどおりに行かなかったことがあると、顔をくしゃくしゃにして怒ったり よくある場面かもしれない、そんな場面にはたくさん遭遇してきたような気がするのに、なぜか急に「なんて尊い時間なのか」と気づいてしまったのです。 あんな無邪気に振る舞えるな

    • モヤモヤを言語化するという薬 ~『LIGHTHOUSE』をみた~

      Netflixのテレビシリーズ『LIGHTHOUSE』を全話見ました。 星野源さん、若林正恭さんが悩みについて語り合うトーク番組。 詳しくはこちらを参照ください↓↓↓ ※番組の内容、語られたことにこの先一部触れることになります。まぁだいたい予告で出てた発言ですが…。さらに長文です。。 ***** 私は若林さんと同い年で、30過ぎの頃から若林さんが自身と向き合って綴るエッセイをずっと好んで読んできました。 しんどかった私自身の20代や徐々に社会と向き合えるようになってきた

      • 自分の機嫌を取っている

        このところ…というか少し前のこと。 湿気が強くなったり急に暑くなったり台風が来たりと、気候の大きな変化についていくのが大変で、微妙に体調が優れない日々がしばらく続きました。 不調が続くなかでは、自分の気持ちも下がりがちに。 どうしてもマイナスなこと考えたり、だるいから仕事に行くのしんどいと感じたり、今日の仕事はこうだから嫌だなと通勤中に重たい気持ちになったり。 そういうの嫌だったんです。 ある日、自分の機嫌があまりよくないことにふと気付かされました。 なんかつまんないな、

        • +5

          我が家の野菜成長記録6/17

        【保育の場から】踊りつづけてほしい

        マガジン

        • 保育の場から(保育の仕事のはなし)
          71本
        • その他雑記
          35本
        • 自分のはなし(仕事や内面など)
          80本
        • 映画感想文
          8本
        • 保育士としての働き方体験談
          3本

        記事

          【保育の場から】クラス運営には学びが詰まってる

          冒頭の前置きなのに恐縮ですが、ちょっとだけマイナスな話を。 職場の方におもしろいからと勧められ『保育士よろよろ日記』という本を借りて読みました。 結果、私にはちょっとつらかった。 なんだかモヤモヤしたのです。 会社員から派遣保育士になって何年かやっている方の体験記みたいなものなのですが。 現場で毎日クラス運営をしている正規職員さんやその他保育士たちへのリスペクトがあまり感じられなかった。 モヤモヤの原因はこれに尽きる気がする。 著者の方が、少しでも正規職員として責任を背負

          【保育の場から】クラス運営には学びが詰まってる

          【保育の場から】ふざけたい人たち

          このところ、仕事で2歳児さんたちと関わることが多い。 集団になってる2歳さんたちを見ていて、不思議だなぁと思うことがあります。 それは、みんなふざけたいんだなぁ…なんでなんだろう、ということ。 以前からそうした振る舞いはたくさん見ているのだけど、本当に思う。 2歳クラスの頃になると、「わかってて」「大人をからかいたいという意思をもって」敢えてふざけていることがよく伝わってくる。 触らないでと言われたものに、保育者の顔を見ながら「やっちゃうよ?やっちゃうよ?」という挑発顔

          【保育の場から】ふざけたい人たち

          小さくて確かなしあわせを噛みしめる ~「”余命”と向き合う人」を見て~

          NHKで放送されている『100カメ』が好きで見ています。 先日放送された「”余命”と向き合う人」の回を見ました。 100カメは、あるテーマに関する場所に100の定点カメラを設置して観察するドキュメンタリー番組。 今回は、病気により医師から余命についての発言をされている5人の方々にカメラを向けていました。 こうしたことについて、感想を言葉にするとどうしてもありきたりな陳腐なものになってしまいそうで迷ったのですが、それでも残しておきたいと、自分のために記録しておきたいと思い、

          小さくて確かなしあわせを噛みしめる ~「”余命”と向き合う人」を見て~

          我が家の野菜成長記録5/10

          今年度も、引き続き野菜づくりをしております。 春夏野菜、スタートしてます。 ちなみに、手前からジャガイモ、サンチュ、パクチョイ、ベビーリーフ。 もしゃもしゃになりました。 全然ベビーじゃないし。 そしてピーマンやミニトマトも なんだかとってもいい感じ! 今年も楽しみです!! いやぁ、いい趣味を持ったな。

          我が家の野菜成長記録5/10

          同じ空気の振動を感じることに意味があるんだ

          東京国際フォーラムで開催されているラ・フォル・ジュルネTOKYO2023に行ってきました。 簡単にいうと、クラシック音楽版のフェス。 その年ごとにテーマを設け、それに即したコンサートが複数の会場で一日中行われる。 コロナ禍のなかで開催がままならず、今回が4年ぶりの開催となりました。 私は2回目の2006年からほとんど毎年参加していて、とても楽しみにしているんです。 だからついに開催されることが嬉しくて嬉しくて。 国際フォーラムの中庭が賑わって、特設ステージから無料コンサ

          同じ空気の振動を感じることに意味があるんだ

          【保育の場から】お久しぶりです

          一時保育室に勤務していると、子どもとのお別れがたくさんあります。 とはいえ一度しか来ないということはほとんどなく、常連さんが多いのですが。 より予約の取りやすいところに変えるとか、引っ越しするとか、仕事を完全に再開するから通常の保育園に入れる、なんてのが来なくなる理由で多い様子。 「最後とは知らぬ最後の」(←俵万智さんの歌の一節)というのが大変にしっくり来る、思い返せばあれから来なかった、みたいなことも多い。 勤務先の一時保育室は通常の保育園に隣接しているため、うちから通常

          【保育の場から】お久しぶりです

          これ以上は無理、というラインを知る道のり

          SHARPのTwitter公式アカウントが好きです。 中の人が毎週書かれるコラムも読んでいます。 知性やユーモアが感じられ、感心しつつ共感も覚えます。 先日のコラムの内容に考えるところがありました。 (実はこの文章をけっこう前に書いて忘れていたので、ちょっと前のになりますけど) コラムはこちら↓ もしかしたら、シャープさんは私と年齢が近いのではないかと考えているのですが。 そうした意味で考えても、非常に共感がありました。 更に言うと、これ以上は無理、という限界値が自分の

          これ以上は無理、というラインを知る道のり

          ほんとは人が好きなのかもしれない ~映画『オットーという男』をみた~

          かつて、あんまり人間が好きではないと感じていた時期がありました。 今思えば、自分のことが好きではなかったこと、自分を卑下する気持ちを抱いていたことが大きく影響していたのかもしれません。 好きではないというか、怖かった。 さてじゃあ現在はどうなんだいというと、うーーーーん…… 「私って人が好きなんだよね」と明るい笑顔で言う人にはちょっとした違和感というか警戒感を抱いてしまうかもしれない。 そういう人たちには多くの割合で、他者の弱さや痛みを想像できなくて踏み込みすぎる人が多いと

          ほんとは人が好きなのかもしれない ~映画『オットーという男』をみた~

          春のざわつきにザワザワしている

          新年度が始まり、世の中がざわついているのを感じる。 以前にも書いたかもしれないのですが、新年度のざわつき感がとても苦手です。 少しHSPの気があるからかと思うのだけど、新しい環境というのがしんどい。 自ら決意して新しい環境に飛び込むのはともかく、強制的に人的な環境が変わり、均衡が保たれていたのが急にザワザワと周囲が落ち着かなくなるのがきつい。 なんだかとっても疲れてしまうのです。 自分の職場環境だけならまだいいのかもしれないけれど、街は新社会人だの入学式に向かう親子だので

          春のざわつきにザワザワしている

          【保育の場から】お別れの季節

          年度末ですね。 一時保育室に勤める私にも、やはりいつもより大きなお別れの波がやってきます。 担当する職員の入れ替え、交流のある一般の保育園側の職員の異動など、大人のお別れもありますが。 もちろん、利用する子どもたちともあります。 よくあるのが、育休が明ける保護者の方が復職するにあたり通常の保育施設に預けることになる、というお別れ。 リラックスしてお昼寝もできるように慣らした子たちが、よそへ行っちゃうのよねぇ…と大人たちはため息をつく。 あとは転居も多い季節。 遠くへ引っ

          【保育の場から】お別れの季節

          さまざまなものが呼び覚まされる 〜映画『THE FIRST SLAMDANK』をみた

          先日、話題の映画『THE FIRST SLAMDANK』をみました。 終わって場内が明るくなったときに最初に口から出た言葉は、「……やばいね」でした。 高校生の頃、漫画の『スラムダンク』を読んでいました。 よくある、友達の間での回し読み。 私は貸してもらう立場だったので、卒業して離れ離れになったら続きが読めなくなり、ラストを知らないまま今日を迎えています。 当時は大変に興奮してゾクゾクワクワクしながら読んでいた。 でも、そんな感覚は忘れていました。 そんな『スラムダンク

          さまざまなものが呼び覚まされる 〜映画『THE FIRST SLAMDANK』をみた

          思い出の地とのお別れの儀式

          先日、渋谷の東急文化村(Bunkamura)に行ってきました。 1月末に閉店した東急百貨店本店に隣接している、Bunkamura。 4月にはそこも閉まってしまうというので、どうしても写真を撮っておきたかったんです。 私にとってBunkamuraは特別な思い入れのある場所。 青春の記憶と共にある、といっても言いすぎではないかもしれません。 近年、館内で最も行ったのは地下のBunkamuraミュージアム。 さらに同じフロアにある書店は、書籍や雑貨の品揃えが特徴的で眺めているだ

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