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日記「ヒス構文と自己肯定感」

はいはい。私はどうせネガティブで自己肯定感が低いですよ。こうやって一生下向いて歩いて、猫背になって姿勢悪くなって、あらあらお腹がぽっこりして二重あごになって、気づいたら腰曲がって、ああ歳よりだいぶ老けてんなって言われて、まっ今さら老けたって言われたところでね別にいいんだけど、下向いて歩いてたら雑草が気になってさ、ああたぶん私のお墓は誰も来てくんなくてこんな雑草だらけになっちまえばいいって事なんだね。

さすがにここまでは言いませんけどね。合っているのかもよくわかりませんけどね。

鶏のむね肉を照り焼きにした。量的に二度にわけて焼く事に。照り焼きって案外難しい。焼きすぎると硬くなるし足りなければ生焼けになってしまう。最後に強火でたれを絡めるのは焦げないように細心の注意を払う。一度目、まぶした小麦粉がちょっと焦げて硬くなってしまった!さすがに二度目は焼き加減も上出来、外は適度にかりかり中は柔らかい。なんとなく一度目と二度目のお肉を混ぜて盛り付ける。

実食。

夫。ん?色がまちまちだね。こっちは柔らかいな。ん?こっちはなんかこりこりしてるな。

「一度目ちょっと焼き加減をミスっちゃってちょっと硬くなっちゃった。てへっ。」

夫。そうなの?でもこりこりしてるのも美味しいな。あれ?俺こっちの方が好きかも。

「えっ?何?上手く焼けた方よりも失敗した方が美味しいってこと?え?は?嫌味ですか?」

娘。でたよママのそうゆうとこ。どっちも美味しいって言ってんだからいいじゃん。なんでそうゆう風にとらえんの?

「えっ?今の流れって私が悪いの?」

娘。誰も悪くないじゃんか。ママのとらえ方がねじ曲がってんだよ。なんでマイナスに考えるわけ?美味しいって言ってんだからそれでいいじゃん。ママって生きづらそうでかわいそうになるわっ!ヒス構文って知ってる?あとでLINE送るから見といて。

「・・・・・・?」

夫。あわあわ。

なんだか娘を不機嫌にしたらしい私。LINEに送られきたヒス構文とやらを観てみる。が~ん。身に覚えがある言葉の連なり。ここまで口に出してはいないが心の中では思っている。はたから見たら物凄く不快だ。私ってばこんな醜い思考を持っているとはこれ如何に。

子供の頃からネガティブな性格だった。どうせ私なんか思考はいつもまとわりついている。何故そうゆう風になったのかはよくわからない。
♬*°なんでだろぉ~なんでだろぉ~
♬*°ななななんでだろぉ~
テツandトモよ。今は現れないでおくれ。有耶無耶にしてはいかんのだよ。考えなければ。

数年前、ある人と出会って現代詩と出会って、自称であっても詩人になって、ネガティブ思考の闇に光が指した。信じて光を目指して歩いて道が開けたと思っている。生来のネガティブから少し脱げ出せたと思っている。んにゃ。思っていた。自分では気づいていない未だにちょいちょい現れるテツandトモじゃなくてネガティブ思考ちゃんこれ如何に。

自己肯定感。私なんかが持っても良いのかしら。難しいなぁ~。ぴえん(死語ですか?)
全くおじさん構文だのおばさん構文だのヒス構文だの難しい言葉使いあがって今時は本当にめんどくせ~な~。今時?んにゃ。これはいつの時代にもある今時なのである。時代に逆らう必要もあると思うが受け入れる素直さも必要なのだ。

朝、マニキュア塗って~と甘える娘。はいはい。ぬりぬり。やっぱりママに塗ってもらった方がきれいだわ。ママ上手だもんね。うう。ここは素直に受け入れよう。私はマニキュアを塗るのが上手いのだ。念じて!念じて!

もわわわ~ん。。。
(そうやって甘えて自分で塗るのがめんどくさいだけでしょ?いつまでも上達しないよ?私はあなたの専属ネイリストじゃないんだから。そっかいっその事ネイリストになればとか思ってる?どうせ専業主婦なんだからネイリストの勉強してネイリストで稼ぎなって事だよね。続く)
ぱんっ!破裂音。

全身鏡をみて、え~今日も可愛くてウケる~、と大学へ向かう娘。彼女の自己肯定感の高さったら半端ない。うらやましい。私はたぶん反面教師なのだろう。いい意味で、と思いたい。ただね。あんまり自己評価が高すぎるといつか痛い目に合うよ。その時は間違いなく泣きついて来るのだろう。はいはい。母はいつでも準備万端で待ってますよ。

五行戻って。ん?うらやましい?うらやましくはない。私は私なりのプライドと自己肯定感も持ち合わせているはず。バランスよくネガティブ思考も持ちつつ生きているのだ。ある人と出会って現代詩と出会って、自称であっても詩人になって。うんうん。すごくいいじゃん私。

#日記
#ヒス構文
#自己肯定感

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