見出し画像

【読書記録#98】 この世の偽善

<2023年10月9日にインスタに投稿したものをシェアしています>


この世の偽善
曽野綾子・金美齢 著

とても聡明で凛とされていて、女性として憧れの心から尊敬するお二人の対談本。
女性版、石原慎太郎や百田尚樹といったお二人で、本書でも色々な問題に斬り込まれている。

綺麗事が一つもなく、とても現実的で地に足がついていて、お二人と価値観を同じくする者として読んでいて、とても爽快だった。

お二人も、藤原正彦先生や渡部昇一先生のように国語教育の大切さを語っておられる。

人間は言葉が豊かになればなるほど思考も豊かになる。言葉が貧弱であるということは、思考力が貧弱であるということになる、だからこそ、まずは母国語を大切にする必要がある。お国語を蔑ろにする国民は所詮「根なし草(デラシネ)」の薄っぺらなメンタリティしか持ちえない。英語なんかできなくても「日本を守る」という気概の方がいかに大切かを語っておられる。

私は高2から留学したのだが、国語教育の大切さを痛感している。

金先生は日教組による反日教育で、自国の良いところに目がいかなくなってしまっていることについて、祖国をいたずらに卑下する教育は良くないし、戦後この方、他国との共生を強調し、日本人としてのアイデンティティをことさら希薄化するような教育が行われてきたのは大きな問題であり、国際化や地球市民という言葉で誤魔化して、他国の文化や価値観、主張に日本人が歩み寄り、合わせることがさも良いことだというふうにして、日本人のアイデンティティや教養、誇りを失わせるような教育をしたことを見直す時期に来ている。

また、自国の歴史を知らなければ他国や地域への理解や尊敬の念は生まれないだろう。とも述べられている。

曽野先生の母校の教え「国際的であろうとするならばその国の人としての立派な人になれ (To be international, be national) 。まずは日本人になれ。という言葉は、国民全員が心に留めておくべき言葉だと思う。

左翼メディアの影響で、弱者になった理由や背景を考えることなく、綺麗事を言い募る新聞やテレビによって、「弱者として振る舞った方が楽だ」という誤った考えを持つ者を増やす原因になっているように思うというくだりにも共感。

創価学会についても忖度なく批判しておられ、創価学会はつくづく「日本の癌」の何者でもないと思った。 

統一教会と共に、創価学会も解体してほしいと心から思う。

本書は10年前に出版されたものだが、取り上げられている問題が未だに解決されていないものだらけで、本当に残念だ。

一人での多くの方に読んでいただきたい一冊。

おすすめ!

#この世の偽善 #偽善と欺瞞 #曽野綾子 #金美齢 #大和撫子 #日本人の心 #読書 #読書の時間 #読書記録 #読了  #読書好きな人と繋がりたい #本好きな人と繋がりたい #本を読もう #良書 #本 #おすすめ #おすすめ本 #読書倶楽部 #対談本 



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?