マガジンのカバー画像

フォリア工房での染色の技法

13
工房で行っている、染、文様染の技法を解説しております
運営しているクリエイター

2018年6月の記事一覧

ロウについて

工房では柄を伏せるのにロウを多く使用します。 また、糸目糊を使わずにロウのみで文様全体を…

引染(ひきぞめ)について

「引染」は生地に染料液を刷毛で塗り付けて染める方法です。 この染め方は手描き友禅だけで…

蒸しについて

染めには大きく分けて二種類の方法があります。 一つは「浸染」(しんぜん)です。 これは染…

水元について

「水元」(みずもと)は染めた生地を水洗いすることを言います。 「引染」の場合は、生地が経…

脱ロウについて

ロウや、ゴム糊を使って文様染をした布は、水洗いではロウやゴム糊は取れませんので、溶剤で洗…

湯のしについて

染めの色々な作業工程で生地はストレスを与えられています。 生地が縦横に伸びたり、あるいは…

仕上げについて

染めの加工が一通り出来上がると、必要に応じて金彩や刺繍の加工をしたり、挿し色を顔料で調整したりします。 仕上げの作業です。 金彩や刺繍は、染め加工の失敗を隠すために行うものと思う人もいるかもしれません。実際にそのように使われることもありますが、多くの場合金彩や刺繍の仕上げの加工は、染めを引き立たせ、より華やかに表現する為の手段です。 必要以上の加飾は、染めの品格を損なうこととなります。染めの加工と調和させ、更に素晴らしいものにする事が仕上げの作業の目的です。

天然染料の煎じ方

当工房で行っている、基本的な天然染料の煎じ方です。 染材によっては方法が多少変わったり、…