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仁平幸春の考え

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制作に関する考え、その他雑感を綴っております
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#伝統

伝統は資源

日本では、水と安全と環境が豊か過ぎて、生まれる前からそれが当たり前にあり、今後もそれが自…

伝統工芸において明治以降の偉いとされている人ばかりを参考にしても伝統から学んだ事…

私は、染の着物や帯の文様染色の製造卸販売をメインの生業にしております。ですので東京在住の…

私は伝統〇〇と言われているものは取りあえず怪みます

当たり前の話が当たり前に把握されていないのが、いわゆる伝統界隈の世界だと私は把握しており…

東博の最後、明治時代のコーナーに人間国宝系のものが飾ってあるのを観ると、いかに江…

先日、仕事の用事で出かけ、用事が済んでから、久々に東京国立博物館へ巡礼に行きましたが(う…

料理人のマルケージ氏から学んだ事

ふと思い出した話なのですが・・・ 現代イタリア料理の重鎮に「グアルティエーロ・マルケージ…

江戸組紐の老舗“中村 正”さんを訪ねました

先日、松戸市内で130年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」(なかむら しょう)の四代目、…

伝統の技術や知識は一度身につけたら価値が変わらないというものではありません

伝統文化系は、一度厳しい修行?で身につけたら「全く目減りのしない資産」であるとし、それを身に付けた自分は一般人とは違う文化的に優位な人物としてその知識や技術を下々に下賜すれば良い、それを身につけた事自体が伝統文化の伝承であると思っている人がいかに多いか・・・と思う事があります。 真に伝統文化を愛し敬意があるなら自分が厳しい修行で身につけたものを、現代に最もその伝統が活かせるように更新し社会に発信する努力を、自分がその伝統を身に着けた際の大変さ以上のエネルギーでもってするべき

“株式会社 伝統”という企業に雇われているサラリーマンみたいなものになっている感…

伝統に関わる仕事をしている人の多くは、経営者であっても(仮名)“株式会社 伝統”に雇われ…

「業界人しぐさ」と「伝統に潜む麻薬」

古い業界で育った人は、若手で、その人自身に新しさがあったとしても、業界特有の悪習に染まっ…

「新しさ・伝統・民藝」などの覚え書き

新しさについて 何かの極点に達したものは、両極端の性質を同時に持つ気がします。 円を描く…

フォリア工房の和装についての考え

フォリア工房、そして代表の仁平幸春の、和装への姿勢です。 文化面「いわゆる呉服」は、古臭…

技法や方式自体を目的化・価値化しても創作的な質が保証されるとは限りませんよね

伝統に関わる何かしらの物や事、そして地域の特産品などの品質を一定以上に保ち続けるため、何…

強みでは無いところを押し出しても・・・

今回は、キモノの良さを伝えるのは難しいですな、という話題であります。 例えば キモノ姿で…

強い目的意識と計画を持たないとプロレベルの弟子を育てられないです

サスティナブル云々と良く言われますが職人技術の継承もそれです。 そんな話題を、個人的な体験からの感想ですが、思いつくまま書きます。特にまとめたりもしません。今回の記事はとても長いです。サクッと読み流していただければ・・・ * * * * * * * * * *  (ここで言う職人というのは手作り系伝統工芸全般の事で作家的活動をしている人も含みます) キチンとした職人仕事で作られるものは「製品」だけでなく、別注制作もあります。どちらにしても高品質のものであれば壊れたり調