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好き度が高い人から買いたい

先日も「好き度」の話を書きましたが。。。別の話で。

何か仕事で、例えば宝石を扱っているなら「宝石が大好きなんだなあ、この人。。」という人の話はやっぱり聴いてしまいます。やっぱり聴いていてこちらに染み込みやすい説得力がありますね。

22〜23年前(2018年時から)私は、当時購読していた「ナショナル・ジオグラフィック」の広告に良く出ていた、カメラの「Leica M6」がどうしても欲しくなり、ライカM6と、レンズの「Summicron 35mm F2」を(どちらも新品)買いにいったのですが、その時に、お店で実物をいじってみて「うん。。まあ、良いけど、こんなものなのかなあ。。」という感じで迷っていたのです。ライカは私にとっては、ものすごく高いですし。独立して1〜2年ぐらいでまだ不安定な時期だったし。

で、近くの店員さんに「Mってこんな感じなんですかね。。」と話かけたら「うーん、まあ、好みですよねー。これが良いって人もいますし、違うって人もいますし(^_^)」という、優等生的な返事。

私は「うーん、なんか思ったほど精密さみたいのは無いなあ。日本の機械式カメラとそんな変わらないというか(日本のカメラは素晴らしいので当然の感想だと後から思いましたが)」などと思って、また実機をいじってみて、レンズもいろいろ触ってみて、値段を観てやっぱり超高いしなあ。。と迷い。。。

売り場でウンウン唸っていると、違う店員さんが話かけて来ました。

「今は何を使っているんですか?あー、Contax G2?あれも良いですよねー。オートフォーカスだし、Gレンズはツァイスだし素晴らしいし。M型ですか?そりゃ良いですよ。これがザ・レンジファインダーです。これがオリジナルでホンモノです!G2を使っていて、やっぱりライカMのレンジファインダーが良いって買っていく人も多いですよ。本当に良いカメラで、飽きないですよ。レンズも種類があるし個性的だし(^_^)」

と、おっしゃる。

その店員さんは、本当の本気でライカが大好きなんだ、と心打たれたのでした。

(オレ様はライカに詳しいといった自慢などは微塵もなく「好き度」が高い人だった)

で、買っちゃった(笑)

結局、私は買いに行っていたわけですから、買う理由が欲しい。背中を押して欲しかった、というわけですが、しかしやっぱり高額なもの、趣味性が強い商品の場合は「それを物凄く愛している人から買いたい」というのは、あるよなーと思ったのでした。


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