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162. アスリートは競技だけに集中すべきかどうか

皆さんこんにちは。三浦優希です!

今日は「アスリートは競技だけに集中すべきかどうか」という議論について、僕なりの考えを皆さんにお伝えしたいと思います。

この議題はずっと前からあったものかと思いますが、特にSNSが世の中に浸透し始めてからより議論されるようになったと思います。

そもそもこれはどういうことかというと、読んで字の如く、

・サッカー選手だったらサッカーだけに集中すべき

・アイスホッケー選手であればアイスホッケーだけに取り組むべき

といったように、アスリートが自分のやっているスポーツ以外に何か時間を割くことに対して「あんたそんなことやってる場合じゃないでしょ」というような意見が出てくることです。

しかもここ最近の流れで言うと、議論の方向自体が逆転してきている節もあります。つまりビジネスや発信等など「競技以外にもいろんなことをやるべきだ」という考え方が、数年前に比べて広まってきているような感覚があります。

さて、それを踏まえた上での僕のこの議題に対する考えとしては「本人がやりたいようにすれば良い」ということです。

至極当たり前のことですが、人は、自分がやりたいと思うことに時間を使うべきです。競技だけに集中する、競技以外のこともやる、のどちらかが正解ということはないと思っています。

僕自身は、どちらかというと、競技以外のことも色々やってる選手の部類に入ると思います。自分でビジネスをやっているわけではありませんが、デュアルキャリアとしてスポーツエージェンシーでも働いているし、SNSでの発信等も割としている方だと思います。

でも、もちろん僕にとって一番大切なことはプロアイスホッケー選手としての活動であり、その優先度が変わることはありません。

僕自身は、自分の競技だけに一点集中している人も、競技以外に色んなことをやっている人も、どちらも尊敬されるべきだと思っています。

一つのことを突き詰めることは決して簡単なことではないし、同時進行で何かを両立させていくことも、難しいことです。

僕がとても大切だと思うことは、自分がどんな思いで競技に取り組んでいるのか、そして、その選手が誰を喜ばせたいのかです。アスリートが何のためにスポーツを行い、そしてどんな価値を世の中に提供したいかが重要なポイントだと思っています。

例えばSNSを使ってファンの方々と交流することや、自分のブランドを築くことも、現代のアスリートにとって重要な要素となっています。競技の場だけでなく、オンラインでつながる人々にも情報を提供したいという思いから、SNSを活用していることが多いのではないかと思います。

逆に、例えば、全く発信をしない選手でも、自分のプレーを見に来ていたたった一人の子どもがその選手を見て希望を得ることもあると思います。

極端な例えですが、フォロワー1000人を喜ばせることと、目の前にいる1人を喜ばせることのどちらが優れているとか、そういった評価は存在しないと思います。

僕がSNSで発信を始めた背景には、自分が成長していく姿を共有したいという思いや、海外にいるため直接姿を見せることが難しい人たちにも自分の挑戦の過程を伝えたい、という思いからです。

競技を続けていけばいくほど、そして競技レベルが上がっていけばいくほど、周りにいる人たちの支えを感じる機会が多くなります。

それと同時に、自分がそのような場でチャレンジを続けられることの特別さを理解するようになります。だからこそ、貴重な時間を過ごしていることを自覚し、それを自分の中だけにとどめるのではなく、周りの人たちにも自らの経験を伝えていくべき責任があると感じました。

これが、僕がアイスホッケーと並行して仕事や発信を続ける理由です。

僕の場合は、たまたま昔から読書が好きで文章を書くことを楽しいと感じていたこともラッキーだったと思います。

また、NCAA(アメリカの大学リーグ)で4年間プレイしたことも関係してるかと思います。ホッケーと勉強を両立しなければいけない状況だったので、「ホッケー以外に何かをやる」ことは当たり前になっていました。

英語は得意ではなかったからこそ、多くの時間を勉強(というか宿題の完成)に充てていました。というか充てざるを得ませんでした。

ホッケーに関しても、とてもレベルが高く、手を抜けるような環境ではありませんでした。

とにかく毎日必死でした。

結局これも「もしこの時期にホッケーだけに集中していたら今はもっと高いレベルにいた」と言われるかもしれなし、「ここでホッケーと勉強を両立していたからこそ今の自分がある」とも言えます。

つまり何が言いたいかというと、全ては本人次第ということです。

どちらの方法をとってもメリットデメリットはあります。

「プロならもっと練習しろ」

「もっと練習以外の時間を有効に使いなよ」

と言う人たちが必ず周りに出てくると思います。

だからこそ、周りの声や、自分自身の迷いに惑わされないためにも、自分がなぜその方針を選んだのか、そして、自分がアスリートとして挑戦を続ける目的が一体何なのか、をはっきりさせておくことが大切だとだと思います。

僕は、今の自分があるのは間違いなくこれまでの努力や、素晴らしい人々との出会いのおかげだと思っています。

全ては、これまでの自分の選択の結果であり、そこに後悔はありません。何より、今こうしてプロアイスホッケー選手として挑戦を続けられていることは、自分自身誇りに思っていることだし、本当に幸せなことです。

今後も、自分の信念に沿って、行動を続けていきたいと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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