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手際抜群の中華揚げ物

大阪春節祭でいろいろ食べた中のNO1は羊肉串

NO2は、断然、海蛎揚げ餅!

と、さも、今までも大好物でした感満載で書いているが、実は初めてお目にかかった代物。食べようと思っていなかったが、揚げ物のいい匂いが漂う屋台の前で円盤のパンのような揚げ物を発見。

しかも作り方が雑、いや、手際がいいというのか余計な工程が一切ない無駄のない調理というか、その流れ作業に見入っているうちになぜか並んでいたという。


まず、スプーンで生地をすくい、お玉にのせる。スプーンをまわして生地がお玉の形に平らになったら、牡蠣と味付けしてある肉餡、キャベツをのせる。


中身を一通り入れたら、スプーンで生地をすくい、中身の上にひょいっとのせ、スプーンでぺたぺたしたら、あっというまに三角形のパンのようなものに。
この間たったの30秒ほど。


そして、なんと豪快にお玉ごとドボンと油にいれ、するするとお玉をひく。ちょうどいい揚げ具合になるとぷかぷか浮いてきて、それをひょいっと揚げるだけ。

さすが、熟練の技。豪快すぎる。

ちなみに、台の上も小麦粉、キャベツ、肉がごろごろ落ちてて、こちらも豪快。屋台は見えるからキレイになんてことは思わない。目の前の客にいかに早く物を届けるか。中国人主婦、おそるべし。

ということで、なんとなくわかったと思うが、海蛎揚げ餅というのは、蛎(牡蠣)、豚肉、海苔、キャベツを特製の皮で揚げる中国福建省名物のおやつだ。

「へ~おやつなんだ」

とぶつぶつつぶやいたら、後ろのおばちゃんが

「ご飯としても食べるよ」

と教えてくれた。

食べなくても、作る工程、中身を見ていたらおいしいのがわかる。


揚げたてだから、手で持っているだけで熱い。ふうふうしながらちびりちびりとかじっていく。

揚げ餅というだけあり、生地はもっちり。ジャガイモをすりつぶしたようなそんな食感。もちろん外はカリカリ。山椒や醤油などがバリバリ使われていて味が濃そうだなと思った肉餡は、意外や意外、塩コショウ控えめの優しい味。

長野で食べた野菜おやきみたいな味。

日本人向けに味付けを薄くしたのだろうか。とにかく大ヒット。

もう一個食べたいと思ったが、揚げる香ばしい匂い、おばちゃんのハイパフォーマンスに人々が吸い寄せられ、あっという間に大行列。

来年までお預けだが、来年の楽しみができた。


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